概要
系統的演習と実習により、学生に糖代謝、脂質代謝、アミノ酸代謝を中心に基本的な代謝回路とその恒常性を維持するための制御システムの理解を促し、併せて代謝異常と生活習慣病、内分泌疾患、老化疾患との関連を学ばせる。また、代謝回路の解析、代謝疾患モデル動物の解析、代謝制御に関わるシグナル伝達システムの解析に関する基本的技術を十全に習得させる。更に、動脈硬化、糖尿病、骨そしょう症、その他の内分泌・代謝疾患、認知障害など生活習慣、加齢が関わる多様な領域における臨床・診断治療法の開発に関する最新の知識と研究の動向を理解させる。これらの総合的理解に基づき関連分野における独自の研究を展開しうる広い視点と技術をもった学生の養成をはかる。
構成
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分野名等 | 教授 | 准教授 | 講師 | 助教 |
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循環器内科学 | ○尾野 亘 | 芦田 昇 | 牧山 武 中川靖章 堀江貴裕 |
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腎臓内科学 | *柳田素子 | 松原 雄 横井秀基 |
坂井 薫 中田紘介 (特定4月のみ) 金子惠一 山本伸也 北井悠一朗(特定)5月より 杉岡清香(診療) |
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糖尿病・内分泌・栄養内科学 | 原田範雄 | 田浦大輔 藤田義人 藤倉純二(病院講師) |
山根俊介 藤井寿人 田中大祐 山内一郎 村上隆亮 植田洋平 |
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地域ネットワーク医療部 | ○近藤祥司 | |||
先端医療研究開発機構 臨床研究支援部 |
池田香織 | |||
口腔外科学 | 別所和久 | |||
環境衛生学 | 原田浩二 | |||
人間生態学 (フィールド医学) | 坂本龍太 | |||
放射線生物研究センター | 渡邉正己(特任) | |||
放射性同位元素センター | 藤本裕之 |
- (*):オーガナイザー (○):サブオーガナイザー
内容
医科学専攻修士課程
月例コースミーティング及び合宿に参加し、「研究計画及び研究活動」を研究の背景説明とともに発表する。オーガナイザーは研究計画の評価をして、演習(4単位)・実習(2単位)の単位認定を決定する。またM2での修論審査会は、生活習慣病・老化・代謝医学コース内で実施される。
医科学専攻博士後期課程、医学専攻博士課程
月例ミーティングおよび合宿の出席状況により演習(4単位)の単位認定を行う。2回生以降で実施される中間審査にて学位研究の進捗について発表を行い、実習(2単位)の単位認定を行う。
① 演習:4単位
- 基礎代謝学概論(担当:柳田、尾野)
- 個体老化概論(担当:近藤、柳田)
- 生活習慣病概論(担当:近藤)
- 内分泌代謝疾患概論(担当:非常勤)
② 実習:2単位(中間審査に合格することで取得する)
本コース所属大学院生は、本コースに所属する各研究室において、下記より希望する技術の修得が可能
- 内分泌・代謝解析の基礎技術(関連遺伝子解析、シグナル伝達・受容分子の同定と機能解析、ホルモン活性測定、血清成分の測定、代謝異常動物の作成・取扱・飼育条件と解析、ヒト検体の取り扱い、統計処理)
2ヶ月(担当:稲垣、各研究室) - 生活習慣病解析の基礎技術(疾患モデル動物の作成技術、動脈硬化・糖尿病・腎不全モデルの解析技術、感覚器 障害の解析技術、遺伝子素因・遺伝子多型解析技術、環境要因解析技術)
2ヶ月(担当:稲垣、柳田、尾野各研究室) - 老化疾患解析の基礎技術(酸化ストレスの解析、骨密度解析、認知障害解析、老化モデル動物の解析)
2ヶ月(担当:近藤研究室)
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コースミーティング第一日程:毎月第二火曜日
取得目標
- 基本的な遺伝子操作技術、細胞操作技術を習得すること。
- 関連する遺伝子、蛋白質、生理活性物質の同定、機能解析ができること。
- シグナル伝達に関する解析技術、阻害剤、活性化剤等を利用する技術を習得すること。
- 疾患モデル動物の作成、解析技術を習得すること。
- in vitro疾患モデル解析系の樹立と解析技術を習得すること。
- 組織、培養細胞等の顕微鏡観察ができること、免疫染色等により分子の局在を解析できること。
- 統計処理技術を習得すること。
- 個体の現象を統合的に解析する技術、考え方を習得すること。
- モデル動物とヒト疾患との関連を解析する能力を習得すること。
- 実験で得られた成果を臨床応用へと発展させるための基本的な考え方を習得すること。
- 動物実験の倫理指針、患者材料取り扱いに関する倫理指針に関する考え方を習得すること。
- 論文を取りまとめる能力、簡明に発表する能力を習得すること。