概要
系統的演習と実習により、学生に人体および各種動物の正常形態学、病理形態学の概念、形態学的研究に関する各種の基本的技術および動物実験法の基礎的知識と基本的技術を習得させる。これらの総合的理解に基づき、独自の研究を展開し得る広い視点と技術を持ち、多様な疾患の病的状態を形態学的に調べ、その成因や病理発生のメカニズムを明らかにしていくことの出来る学生を養成する。
構成
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分野名等 | 教授 | 准教授 | 講師 | 助教 |
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病理診断学 | ◎羽賀 博典 | 南口 早智子 吉澤 明彦 |
藤本 正数 山田 洋介(臓器移植医療部) |
竹内 康英(クリニカルバイオリソース特定) 寺本 祐記 |
実験動物学 | 〇浅野 雅秀 | 成瀬 智恵 |
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守田 昂太郎(特定) 松﨑 朋子 |
法医学 | 宮尾 昌 | 川合 千裕 | ||
人間健康科学系専攻運動機能解析学 | 山田 重人 |
- ◎:オーガナイザー 〇:サブオーガナイザー
内容
医科学専攻博士後期課程、医学専攻博士課程
月例ミーティングおよび合宿の出席状況により演習(4単位)の単位認定を行う。2回生以降で実施される中間審査にて学位研究の進捗について発表を行い、実習(2単位)の単位認定を行う。
① 演習:4単位
- 基礎形態学概論(担当:羽賀)
- 基礎病理学概論(担当:南口)
- 形態学的研究法概論(担当:山田,吉澤)
- 動物実験法概論(担当:浅野、成瀬)
- 法医病理学概論(担当:宮尾)
② 実習:2単位(中間審査に合格することで取得する)
本コース所属大学院生は、本コースに所属する各研究室において、下記より希望する技術の修得が可能
- 動物実験の基礎技術(実験動物の取扱い法と遺伝子改変動物の作製法)
2ヶ月(担当:浅野、成瀬:動物実験施設)
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コースミーティング第一日程:毎月第一月曜日
(参考)令和3年度は、下記の通りで集中講義が開講されました。
動物実験実習(令和3年度参考)
- 第1回:令和3年11月4日(木)13:15-14:45
講義「遺伝子改変動物の作出と利用」
担当:浅野雅秀 教授
場所:Zoom - 第2回:令和3年11月11日(木)あるいは12日(金)13:15-16:00
実習「マウス・ラットの取扱」
担当:成瀬智恵 准教授 他3名
場所:動物実験施設4階実習室 - 第3回:令和3年11月18日(木)13:15-14:45
講義「マウス胚の発生とエピジェネティクス」
担当:成瀬智恵 准教授
場所:Zoom - 第4回:令和3年11月25日(木)あるいは26日(金)13:15-16:00
講義「マウス胚・精子操作技術」
担当:守田昴太郎 特定助教 他3名
場所:動物実験施設4階実習室
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令和5年度の予定については、決定次第コース登録者へのメールまたは大学院教育コースのホームページ( https://www.med.kyoto-u.ac.jp/edcourse/ )等で通知する。
取得目標
- ヒトの各臓器・組織の正常形態が説明できる
- 各種実験動物(マウス、ラットなど)における各臓器・組織の正常形態が説明できる
- ヒトの各臓器・組織の病理形態を認識し、その病態の解釈が出来る
- 各種実験動物における病的状態、遺伝子改変動物における変化を認識し、その病態の解釈が出来る
- 形態学的研究に必要な手段を理解し、その操作ができる。その手段には
- 光学顕微鏡
- 一般的染色法
- 特殊染色法
- 組織化学
- 免疫組織化学(酵素抗体法、蛍光抗体法)
- 位相差顕微鏡
- in situ hybridization
- 電子顕微鏡
- 各種組織標本の作製法
- 写真撮影、現像、焼き付け技術
- 発表用スライド作製法
- 組織・細胞培養
- モルフォメトリー(組織形態計測法)
- 超生体染色
- flow cytometry
- 共焦点レーザー顕微鏡
- マイクロダイセクション
- FISH
- 動物実習全出席が単位取得に必要である。