人間健康科学系専攻:修士課程(2年)・博士後期課程(3年)
本専攻においては人の真の健康を創生するため、医学をはじめとする自然科学並びに人文・社会科学を基盤とし、全人的視野に立って医療・保健・福祉を深く考察した人間健康科学を追究します。その理論を構築し、実践の方法と技術を確立させ、そして実践へと展開してゆきます。
高度先進医療を駆使して疾病をcureに導くとともにcareの理論と実践を追求すること、また高齢化社会における質の高い生活を確立すること、さらにからだとこころの健康を維持・増進することを具体的な目標とします。
これを達成するため、本領域の研究を推進するとともに、看護科学、検査技術科学、リハビリテーション科学の3コースにおいて優れた高度医療専門職の育成と将来の教育・研究者を志す人材を養成します。
定員
修士課程
先端看護科学コース(高度実践助産学系を含む) 先端リハビリテーション科学コース 総合医療科学コース |
計70名 |
---|
博士後期課程
先端看護科学コース 総合医療科学コース 先端リハビリテーション科学コース |
計25名 |
---|
学位
修士課程で授与される学位は、以下のとおりです。
人間健康科学(修士)
博士後期課程で授与される学位は、以下のとおりです。
人間健康科学(博士)
進学の流れ
修士課程
授業科目の履修
先端看護科学コース(高度実践助産学系はのぞく)、先端リハビリテーション科学コース、総合医療科学コース
科目群 | 選択の別 | 単位数 |
---|---|---|
共通必修科目 | 必修 | 6 |
選択科目 | 選択 | 8 |
専門必修科目 | 必修 | 8 |
特別研究 | 必修 | 8 |
修了必要単位 | 計 | 30 |
-
共通必修科目では大学院教育コース(演習)と大学院教育コース(実習)の6単位を必修とする。
-
選択科目は、コミュニケーション特論、研究法Ⅰ、Ⅱ、保健医療統計学、病理細胞診断学Ⅰ、Ⅱ、細胞診断学実習、人体解剖学実習、医療工学特別講義、橋渡し研究・臨床研究マネジメント、グローバルヘルス通論、医療データ分析学、医療情報法制学、医療情報学実習のほか、コース内他分野必修科目(特論)、コース外必修科目(特論)、社会健康医学系専攻選択科目、他研究科科目、全学共通科目等(※)から計8単位を習得する。
-
国際高等教育院が開講する大学院共通科目群を履修する場合、修了単位としての上限は、社会適合分野から3単位まで、情報テクノサイエンス分野から4単位まで、コミュニケーション分野から3単位までとする。
-
専門必修科目では専攻分野の専門必修科目(基幹科目)8単位以上を必修とする。ただし、協力研究室所属の学生については別途指示する。
-
特別研究8単位を必修とする。
修了要件は、各コースとも2年以上在学し、共通必修科目から必修6単位、選択科目から選択8単位(高度実践研究者養成プログラム専門看護師教育課程は、専門看護師共通科目A・Bから10単位)以上、専門必修科目から分野必修8単位以上および必修特別研究8単位の合計30単位以上を取得し、研究指導を受け、かつ修士論文の審査に合格することである。
-
先端リハビリテーション科学コース教育者養成プログラムでは修了要件30単位+6単位=計36単位の修得が必要。
-
医学物理士養成コースについては、別途、科目履修が必要。詳細は「医学物理士養成コースカリキュラム概要」を参照すること。
-
メディカルイノベーション大学院プログラムおよび医療データ取扱専門家育成コースについては、本冊子巻末を参照すること。
先端看護科学コース 専門看護師課程
専門看護師認定審査を受けるためには、修了要件30単位+下表の20単位=計50単位の修得が必要。
科目群 | 選択の別 | 単位数 |
---|---|---|
専門看護師共通科目A・B | 選択 | 4 |
専門必修科目(基幹科目) | 選択 | 6 |
実習科目 | 選択 | 10 |
認定審査必要単位 | 計 | 20 |
先端看護科学コース高度実践助産学系
科目群 | 選択の別 | 単位数 |
---|---|---|
共通必須科目 | 必修 | 6 |
選択科目 | 選択 | 9 |
専門基礎科目 | 必修 | 6 |
専門科目 | 必修 | 26 |
発展科目 | 必修(選択) | 6(1) |
特別研究 | 必修 | 8 |
修了必要単位 | 計 | 61 (62) |
-
高度実践助産学系は助産学に関する科目をコアとして教授し、修士号と助産師国家試験受験資格が得られる分野である。
-
選択科目は、研究や統計に関する科目を履修することが望ましい。
-
「助産学実習」の合格を得られない場合、2年次に開講される「特別研究」の履修は不可とする。
高度実践助産学系の修了要件は, 2年以上在籍し、共通必修科目6単位及び選択科目9単位以上、専門基礎科目6単位、専門科目26単位、発展科目6単位(必修)、特別研究8単位の合計61単位以上取得し、研究指導を受け、かつ修士論文の審査に合格することである。
理念
本コースの理念は周産期医学・生殖科学・母子保健学を中核とした母性看護・助産学に関する高度実践と基盤研究を推進し、母性看護・助産学の学問体系の構築・確立を図り、その成果を社会(特に日本や国際社会の未来を担う母子とその家族)に還元していくために、独立・自律して高度な助産活動を実践・研究・開発・体系化できる専門性の高いAdvanced-Nurse Midwifeの育成を目指します。コース修了後は助産師国家試験受験資格と修士号が取得できます。
教育について
高度な診断能力と高度な実践力を有する高度実践助産師、保健医療福祉活動における組織リーダー、将来の助産経営者を育成するために、カリキュラム構成は、共通科目群、専門基礎科目群、専門科目群、発展科目群、総合研究科目群の5領域から構成しています。教育課程の特徴は、①高度な診断力と技術力の習得、②管理力と経営力、③基礎的研究能力(探求力・変革力)、④豊かな人間力、⑤国際力を取得できるように、専門的能力や幅広い視野を涵養する科目で編成しています。また、緊急時や正常からの逸脱を診断し、ハイリスク妊産褥婦と乳幼児の健康診査とケアを自律してできるように、拡大する役割を担うための教育に特徴があり、総合的知識・判断力・技術力の定着と科学的思考力を育成します。
研究について
母性看護学・助産学領域における診断や支援のために必要なEBMに基づいた高次の理論や技術の検証のための介入研究、女性のライフサイクル全般にわたる性と生殖に関する健康問題とそれに関連する諸因子の量的記述的研究や仮説検証型研究ならびに支援策(プログラムやガイドラインなど)の評価研究などの指導を行い、高度医療専門職として助産学の深化・拡大・開発を推進する研究マインドを涵養します。
高度実践助産学系責任者
古田 真里枝
教育課程の概念図
専門教育課程表
博士後期課程
授業科目の履修
人間健康科学系専攻博士後期課程では16単位以上の履修を義務付け、その履修方法は下表の通りである。
← Scroll →
科目群 | 科目名 | 選択の別 | 単位数 | 修了要件 |
---|---|---|---|---|
専門科目(基幹科目) | 各分野の特講 各分野の特講演習 |
必修 必修 |
必修4 必修4 |
8単位 |
融合ユニット科目 | バイオメディカルインフォマティクス学 臨床画像診断学 医療データ利用論 神経心理学基礎 神経心理学特論 |
選択 選択 選択 選択 選択 |
4 4 4 4 4 |
4単位以上 |
特別研究(各分野あるいは融合ユニット) | 特別研究 | 必修 | 4 | 4単位 |
修了要件
修了要件は、各コースとも3年以上在学し、所要科目16単位以上(各分野の特講(4単位)、特講演習(4単位)及び融合ユニット科目(各4単位)の中から12単位以上を履修するものとする。このうち各分野の特講、特講演習は必修とする。さらに特別研究(4単位)を必修とする。)を取得し、研究指導を受け、かつ博士論文の審査に合格すること。
-
医学物理士養成コースについては、別途科目履修が必要。
-
メディカルイノベーション大学院プログラムおよび医療データ取扱専門家育成コースについては、当該プログラムの履修要項を参照のこと。