在学生メッセージ
「本当の自由」
医学部人間健康科学科
検査技術科学専攻 4回生
仲川 顕太 さん
入学時は,大学生活への期待でわくわくしていました。京都大学のコンセプトである,自由を満喫しようと思っていましたが,その自由は思っていたよりも深い自由でした。本当の自由とは,自分自身で,数多くの決断をし,その責任をすべて自分で持つ,ということでした。そのため,勉学において,強い意志を持つことが出来ました。人間健康科学科という,少し変わった名前の学科ですが,学ぶ内容は,まさに字面通り。私たち人間の健康を科学する,ということです。医療に携わる者として,知識が重要なのはもちろんですが,もっとも大切なことは,人の心だと思います。その,人間力を育ててくれるのは,本当の自由を享受できる,京都大学の校風とここで出会える確かな志を持った仲間だと思います。みなさんも,ここで責任ある医療を学び,洗練された仲間と出会ってください。
「仲間と成長できる場」
医学部 人間健康科学科
看護学専攻4回生
中川 眞鈴 さん
看護学専門科目の授業は,学生がグループになって話し合い発表する機会がとても多いです。学生同士が積極的に意見を出し合い,まとめることが求められます。京都大学の自由の学風に則った,学生の自主的な学びを大切にした授業のあり方です。学友の考えに触れ,自分では思い付かなかった発想に驚くことがしばしばあり,自分の考え方に広がりをもたらしてくれます。もちろん学友だけでなく経験・知識豊富な先生方が,いろんな角度から物事を捉えフィードバックしてくださり,すごく刺激的です。また京都大学では専門科目の授業に限らず,大学生活を通して様々な学問や人と出会い,豊かな教養と人間性を持った自己に成長することができると思います。私はここで看護観の基盤を形成することができて良かったと感じています。みなさんも刺激的な仲間と共に成長し,将来の医療を担う医療従事者を目指しましょう。

医学部 人間健康科学科
理学療法学専攻4回生
城岡 秀彦 さん
専門学校等でも取得できる理学療法士免許。しかし、日本最高峰の大学である京都大学では、恵まれた環境を生かして将来の理学療法界を担える能力を培うことができます。学部生からみた当専攻の特色を紹介したいと思います。
①専門性あふれる授業
「運動学」「スポーツ障害理学療法学」「整形外科各論」など楽しい授業がその分野の専門の教授陣から学ぶことができます。オススメは、2回生後期で学ぶ「筋・骨格系理学療法学」です。
②名だたる教授陣のもとでの最先端の研究
京大の先生は論文や教科書を多数執筆されている有名な方ばかりです。そんな先生方の元、卒業研究では、「ストレッチの効果」「スポーツ選手の怪我の実態調査」「高齢者の転倒予防」など幅広い分野の研究を行うことができます。
③素晴らしい学友たちとの生活
厳しい受験戦争を勝ち抜いてきた優秀な学友とともに学生生活を送ることができます。理学療法界で一旗挙げたいという熱い熱意を持った人ばかりで、とても刺激になります。回生を超えた勉強会や、他大学の理学療法学専攻の学生との交流も積極的に行われているようです。
このような最高の環境での4年間を通して、他大学では決して得ることのできない経験を積むことができます。みなさんも京都大学で理学療法を学び、理学療法の将来を切り開いていきましょう。
「作業療法学専攻での学生生活」
医学部人間健康科学科
作業療法学専攻 6期生
仙田 裕樹 さん
―自己紹介をどうぞ.こんにちは.作業療法学専攻6期生の仙田裕樹です.私は2013年の3月に作業療法学専攻を卒業し,4月からは大学院に進学して,リハビリテーション科学コースで勉強・研究を進めています.
―作業療法を学ぼうと思った理由を教えて下さい.
高校生の頃に,祖父が不満そうな顔でリハビリをしている姿を見て,自分にも何か手助けができたら,そしてどうしたら大変な中でも,“いい顔”をしてリハビリをしてもらえるのか知りたいと感じました.ただ,この時には,まだ作業療法というものが具体的にどのようなものなのかなどは,よく分かっていませんでした.
―作業療法学専攻での講義や実習などについて教えて下さい.
1回生の時には作業療法の概要や疾患,解剖学・生理学などの医学的な知識を中心に学びました.2回生になると,徐々に作業療法が実際にどんな場面で,どのように行われているのかといった専門的な授業が増えていき,治療で用いられる作業活動(編み物,陶芸など)の演習もありました.3回生では,対象者の方が今どんな状態なのか,何を支援していけるのかを「評価」することを中心に学んでいき,現場に出て実際に「評価」する実習を経験します.それをふまえて,4回生になると,「評価」したところから,必要なプログラムを考えて実際にリハビリを進める実習が待っています.実習では大変なことが多いですが,実際の患者さんとかかわることで気づかされることがたくさんあります.今振り返ってみても,実習の中で学んだことや感じたことは強く印象に残っており,自分自身が成長できる機会になったと思います.
―クラスの雰囲気について教えて下さい.
私たちの専攻は一学年の数が非常に少ないので,みんな仲が良く,特に実習で大変な時も,励まし合うことでのりきることができ,みんなに支えられた4年間だったと思います.さらには先輩,後輩,先生がみんなで集まる機会もあり,たてよこのつながりは他の学部に比べるとかなり濃いと思います.改めてこの専攻に入ることができてよかったなと思っています.
―このページを読んでいる方に対してメッセージをお願いします.
他学部では,学んでいく中で自分の方向性を決めることが多いと思いますが,私たちの専攻では,1回生のうちから作業療法という,より専門的なことを学んでいき,作業療法士になるための授業・実習を行っていくので,大変なことが多いかもしれません.しかしそれだけ学び甲斐のあるものだと思っています.私も悩んでばかりですが,作業療法に興味をもち,作業療法っておもしろいという気持ちは変わりません.この文章を読んで,少しでも作業療法への興味がわき,「よし,がんばってみよう!」と思っていただけたら幸いです.
(2013年4月公開)
キャンパスの風景
人間健康科学科は京都大学の病院西構内にあります
建物は一部5階建ての[E]の字型で間に杉浦地域医療研究センターが挟まっています。周囲には医学部附属病院、医学研究科、薬学研究科、iPS細胞研究所、ウイルス研究所、再生医科学研究所などがあります。
学科建物の外観




正面から 正面玄関 西側の入り口 南西から


教員棟 杉浦地域医療研究センター




病院への地下道 大学院開設記念植樹 以前あったの建物の一部 自転車は必需品ですが…
学科内の施設




第9講義室 ロビー・第1研修室 1階廊下 コンピューター演習室




図書室 図書室 高井ホール 西エントランス
学科周囲の風景
医学部附属病院



正門 背後に大文字 積貞棟 満開の桜(卒業式のころ)
iPS細胞研究所(2010年4月に設立)



分子生物実験研究棟



南部総合研究棟(旧再生医科学研究所西館)



デイケア診療棟

キャンパス周囲の風景



鴨川 吉田神社 大文字(冬)
撮影協力;検査技術科学専攻6期生 鈴木大助さん他