数理生命医学医学・医科学専攻

教授 李 聖林

我々人間はどう生まれるのか?という本質に迫る生命医科学の謎を数理モデル駆動手法(Model driven approach)とデータ駆動手法(Data driven approach)の融合手法を用いて解明しています。また、生物実験自体が難しく、その解決の手法が極めて限られている臨床医学の課題においては、奇抜な発想転換を用いた数理モデリングを屈指し、「かたち」という概念から臨床医学と細胞生物実験を繋ぐ新しい融合研究手法を構築しています。

研究室Webサイト

研究・教育について

「ヒト発生仕組みにおけるパターン形成の数理的解明及び形と自己免疫性疾患を繋ぐ新しいフュージョンアプローチの構築」

近年、数学の力を応用し、様々な現象や問題を解決していく異分野融合研究が大きな成長を成し遂げ、時代を変えようとしています。我々の研究室ではまさにこのような最先端の数理医学研究の中でも生命科学の発生プロセスの解明と難治性自己免疫疾患における難題の解決に取り組んでいます。
特に、本質に迫る生命科学の謎を数理モデル駆動手法(Model driven approach)とデータ駆動手法(Data driven approach)の融合手法を用いて解明しています。また、生物実験自体が難しく、その解決の手法が極めて限られている臨床医学の課題においては、奇抜な発想転換を用いた数理モデリングを屈指し、「かたち」という概念から臨床医学を繋ぐ新しい融合研究手法を構築しています。
我々の研究室では、「パターンと形状」をキーワードに様々な生命現象の謎を解き明かすことで、細胞の機能制御における新しい概念を生み出し、再生医療や疾患治療に応用することを目指しています。さらに、数理モデルから導かれる生命の普遍性(真理)を発見することで、ヒト生物学の根幹にある原理を解明し、新しい数理医学を開拓することを目指しています。

慢性蕁麻疹(CSU)。患者において観察される膨疹の動態と、数理モデルによる皮膚のCSUパターンの再生。

研究業績

  1. S. Seirin-Lee*, K. Yamamoto, A. Kimura*,The extra-embryonic space and the local contour are critical geometric constraints regulating cell arrangement (2022) Development. 149,dev200401. doi:10.1242/dev.200401 (プレスリリース)
  2. S. Seirin-Lee, The role of cytoplasmic MEX-5/6 polarity in asymmetric cell division. Bulletin of Mathematical Biology. (2021) 83:29.
  3. S. Seirin-Lee, Y. Yanase, S. Takahagi, M. Hide, Multifarious Eruptions of Urticaria Solved by A Simple Mathematical Equation. PLOS Computational Biology (2020) 16(1): e1007590. (プレスリリース)
  4. S. Seirin-Lee, Fumitaka Osakada, Junichi Takeda, Satoshi Tashiro, Ryo Kobayashi, Takashi Yamamoto, Hiroshi Ochiai, Role of dynamic nuclear deformation on genomic architecture reorganization. PLOS Computational Biology (2019) 15 (8): e1007289. (プレスリリース)

研究室

[教授] 李 聖林
[ASHBi 特定研究員] 石井 宙志, Antoine Diez, Steffen Plunder, 祐川 翼

TEL: 075-753-9883

e-mail: bimed-math@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp

URL: https://ashbi.kyoto-u.ac.jp/bimed-math/

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