消化器内科学医学・医科学専攻

教授 妹尾 浩

消化器内科学講座は、1996年に設立された比較的新しい講座です。設立当初より消化器病学に興味を持つメンバーが学内外から広く集まり、教室員の顔ぶれ、出身大学は極めて多岐にわたっています。消化器内科学講座では、日常臨床に立脚したうえで、関連病院と連携した臨床研究と先進的な基礎研究を融合させ、世界へ向けて情報を発信していくことを目指しています。そのために、優れた臨床医であり、なおかつ臨床医学と基礎医学の双方を理解し、取り組むことのできるバイリンガルを育成したいと考えています。

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研究・教育について

消化器内科学講座の果たすべき役割は、自ずと多岐にわたらざるをえません。上部下部消化管、肝胆膵のすべてをカバーし、良悪性の様々な疾患を対象とする義務があるからです。バリエーションに富んだ臨床症例を俯瞰しながら、基礎的アプローチを有機的に結合させて、病態の分子基盤解明と新しい治療法開発を目指します。そのために、免疫、癌、再生の3つの切り口を掲げています。たとえば、炎症性腸疾患の新規治療法開発、IgG4関連疾患の概念確立と病因の探求、HBV潜伏感染と肝発癌における意義の解明、発癌過程におけるジェネティック・エピジェネティックな変化の網羅的解析、正常組織と癌の幹細胞に着目した新規創薬シーズの同定、発生学の視点からみた消化器臓器の再生医療など、日夜幅広い研究に取り組んでいます。これらの過程を通じて、基礎研究、臨床研究のさまざまな分野で、独自の発想を自ら展開できるユニークな人材を育成することも研究推進の目的と考えています。研究の面白さを日々発見しながら、地道な積み重ねを大切にしていきましょう。

スタッフ集合写真

研究業績

  1. Omatsu M, et al. THBS1-producing tumor-infiltrating monocyte-like cells contribute to immunosuppression and metastasis in colorectal cancer. Nat Commun. 2023 Sep 25;14(1):5534.
  2. Masuda T, et al., Pancreatic RECK inactivation promotes cancer formation, epithelial-mesenchymal transition, and metastasis. J Clin Invest. 2023 Sep 15;133(18):e161847.
  3. Fukunaga Y, et al. Loss of Arid1a and Pten in pancreatic ductal cells induces intraductal tubulopapillary neoplasm via the YAP/TAZ pathway. Gastroenterology. 2022 Aug;163(2):466-480.
  4. Kuwada T, et al., Identification of an Anti-Integrin αvβ6 Autoantibody in Patients With Ulcerative Colitis. Gastroenterology. 2021 Jun;160(7):2383-2394.
  5. Maruno T, et al., Visualization of stem cell activity in pancreatic cancer expansion by direct lineage tracing with live imaging. Elife. 2021 Jan 4;10:e55117

研究室

教授:妹尾 浩
准教授:福田 晃久
助教:山本 修司、高井 淳、塩川 雅広、中西 祐貴、内海 貴裕

TEL:075-751-4319
FAX:075-751-4303
e-mail:060gastro@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
URL:http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~gastro/gastro.html

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