在宅医療・認知症学(旧:在宅医療看護学)人間健康科学系専攻

教授 木下 彩栄

未曾有の高齢化社会を迎える本邦において、認知症に対する対策は医学的・社会的にも急務になってきています。私たちは認知症という病態に、医学的視点からキュアを目指してアプローチをするとともに、ケアの視点も大切にした取り組みを行っています。バックグラウンドを問わず、認知症に関心のある若い意欲的な方を歓迎しています。

研究室Webサイト

研究・教育について

  1. アルツハイマー病の病態研究

    アルツハイマー病は認知症の最大要因と言われています。最近の研究で、認知症の症状が出現する20年以上前から脳の病理変化が始まることが知られるようになりました。症状の進行を抑えて、シナプスの機能を維持するためにどのような介入ができるのか、ヒトの血液サンプルや臨床データなどのエビデンスに基づいた生活習慣や環境への介入方法の研究を展開しています。

  2. 認知症患者の生活支援の研究

    認知症になっても自立した生活が長く営めるように、生活障害の早期発見と支援のためのツール開発や、認知症患者が認知しやすいデザインの研究を産学連携にて行っています。

  3. ICTを使った医療の研究

    昨今、コロナ禍でますますICT利用が重要になってきています。在宅ケアにおけるICTを用いた取り組みやオンライン診療等におけるICTの利用についての調査研究を行っています。

これらの第一線の研究に主体的に携わることにより、 国際的な視野を持ち、専門的な知識を有する研究者 の育成を目指しています。

研究業績

  1. Miyamoto M, Kuzuya A, Noda Y, Ueda S, Utsugi-Asada M, Ito S,
    Fukusumi YY, Kawachi H, Takahashi R, *Kinoshita A.* Synaptic vesicle
    protein 2B negatively regulates the amyloidogenic processing of AβPP as a
    novel interaction partner of BACE 1. Journal of Alzheimer’s Disease. 2020
    (in press)
  2. Okumoto A, Miyata C, Yoneyama S, *Kinoshita A*. Nurses’ perception
    of the bed alarm system. SAGE Open Nursing Vol 6 2020.
    https://doi.org/10.1177/2377960820916252
  3. Nishimoto H, Koyanagi T, Sarata M, *Kinoshita A*., Okuda M. (2019)
    “Memes” UX-Design Methodology Based on Cognitive Science Regarding
    Instrumental Activities of Daily Living. In: Duffy V. (eds) Digital Human
    Modeling and Applications in Health, Safety, Ergonomics and Risk
    Management. Healthcare Applications. HCII 2019. Lecture Notes in Computer
    Science, vol 11582. Springer, Cham
  4. Jingami N, Uemura K, Asada M, Kuzuya A, Yamada S, Ishikawa M, Kawahara T,
    Iwasaki T, Atsuchi M, Takahashi R, *Kinoshita A.* Two-Point Dynamic
    Observation of Alzheimer’s Disease Cerebrospinal Fluid Biomarkers in
    Idiopathic Normal Pressure Hydrocephalus. Journal of Alzheimer’s Disease.
    Vol 72, pp271-277, 2019
  5. Noda Y, Kuzuya A, Tanigawa K, Araki M, Kawai R, Ma B, Sasakura Y,
    Maesako M, Tashiro Y, Miyamoto M, Uemura K, Okuno Y, *Kinoshita A.
    * Kinoshita
    A. Fibronectin type III domain-containing protein 5 interacts with APP and
    decreases amyloid β production in Alzheimer’s disease. *Molecular Brain*
    . 2018 Oct 24;11(1):61.doi: 10.1186/s13041-018-0401-8.

研究室

教授:木下 彩栄
助教:鳥井 美江

URL:http://www.nursing.hs.med.kyoto-u.ac.jp/education/home_healthcare/
連絡先:木下 彩栄 kinoshita.ayae.6v atmark kyoto-u.ac.jp
(メール送信時はatmarkを@に変えて下さい)

  1. ホーム
  2. 研究
  3. 研究分野一覧