クリティカルケア看護学人間健康科学系専攻

准教授 西山 知佳

クリティカルケア看護とは、生命の危機的状態(クリティカル期)にある重症患者に対して行われるケアを行うことを指します。生命の危機的な状態は病院の中で起こるわけではなく、例えば交通事故や突然の心停止のように、私たちの生活の場でいつでも、どこでも、誰にでも起こる可能性があります。当分野は、病院でのケア(インホスピタル)の充実のみならず、プレホスピタルケア(病院の中以外の生活の場)の充実に貢献できる研究に取り組んでいます。

研究室Webサイト

研究・教育について

  1. 学部教育
    手術や外傷などにより、急激な健康破綻をきたした人の病態や治療、その看護について学びます。また、そのような患者さんの身体的・心理的・スピリチュアルな問題を把握し、どのような看護を行ったらいいかを習得します。
  2. 大学院教育
    (1)論文コース
    看護ケアの効果の評価や疾患とその原因の因果関係を明らかにする研究手法である「疫学」の基本的な知識を身につけ、質の高い研究を行える研究者の育成を行っています。研究デザイン、研究プロコールの書き方、データマネージメント、統計解析、論文の書き方、研究プロジェクト管理などを講義や研究を実施しながら指導します。
    (2)高度実践研究者養成プログラム専門看護師課程
    高度医療を提供する施設における臨床実習を通し専門看護師を育成します。また臨床上の疑問に根ざしたresearch questionを立て患者アウトカムの向上につながる研究を、ディスカッションを重ねながら指導します。
  3. 研究活動
    研究で証明されたエビデンスを現場に還元することに加え、その成果を実社会/実臨床で検証し、救急医療領域、クリティカル領域の発展に貢献できるようにしています。

研究業績

  1. Nishiyama C, Takenouchi S, Okuno Y, Kakuda Y, Ohtsuru S. Nurses’ understanding of the necessity of core items recommended by the latest Utstein resuscitation registry template for in-hospital cardiac arrest: a cross-sectional study. Resusc Plus. 2024; 20:100757.
  2. 榊由里,中村美鈴. 体外式膜型人工肺離脱困難患者と家族に対するエンドオブライフケアの構造モデルの開発.日本看護科学会誌.2024. In press.
  3. Nishiyama C, Kiguchi T, Okubo M, et al. Three-year trends in out-of-hospital cardiac arrest across the world: second report from the International Liaison Committee on Resuscitation (ILCOR). Resuscitation. 2023;186:109757.
  4. Sakaki Y, Nakamura M. End-of-life care in intensive care units: A concept analysis. Journal of International Nursing Research. 2023; e2022-0001.
  5. Mariko A, Takuya W, Misa T, et al. Impact of Different Therapeutic Strategies With Left Ventricular Assist Devices on Health-Related Quality of Life During Prolonged Device-Based Support. Circ Rep. 2023;5:289-297.

研究室

准教授:西山 知佳
准教授:榊 由里
助教:浅瀨 万里子

連絡先:研究室ホームページ(https://criticalcare.link/)からお問い合わせください
高度実践研究者養成プログラムホームページ:(http://www.nursing.hs.med.kyoto-u.ac.jp/education/certified-nurse-specialist/)もあわせてご覧ください。

  1. ホーム
  2. 研究
  3. 研究分野一覧