ゲノム医療学講座は、2021年3月に、コニカミノルタ株式会社による産学共同講座として開設された新しい講座です。ゲノム医療とは、Precision Medicine (精密化医療、あるいは、個別化医療と訳されます)に繋がる、私たちが持つ遺伝情報(ゲノム)を医療に活用していくものですが、遺伝情報は遺伝性疾患を持つ患者やご家族のためだけのものではありません。お互いの多様性を認め、尊重するためにも、私たち一人ひとりがヒト遺伝を正しく理解して社会を目指して、取り組んでいきます。
ゲノム医療学講座は、医学研究科 社会健康医学系専攻 医療倫理学・遺伝医療学分野(遺伝カウンセラーコース)と連携し、遺伝カウンセラーコース修士課程大学院生の教育に関わりながら、以下のテーマについて取り組んでいきます。
- ゲノム医療を適切に広げていくための基盤となる、一般市民の遺伝リテラシー向上に向けての取り組み。
- 遺伝カウンセラーを中心とする、ゲノム医療に必要な専門的人材養成に必要なプログラムや教材の開発。
- 個別化がん検診サービス「Ambry CARE Program™」の実践と臨床研究
- コロナ禍におけるオンライン遺伝カウンセリングのあり方に関する臨床研究
- 小児期発症の遺伝性疾患の診断告知に関する臨床研究
- エーラース・ダンロス症候群のより良い医療を提供するための臨床研究
- 先天異常合併の極低出生体重児の予後に関する研究
- 脳クレアチン欠乏症候群に対する臨床研究
- ATR-X症候群に対する基礎および臨床研究と、5−アミノレブリン酸による治験への取り組み。
スタッフ
- 特定講師
- 川崎 秀徳
- 特定助教
- 鳥嶋 雅子、吉田 晶子
共同研究先
- コニカミノルタ株式会社