本講座は、本学臨床神経学講座(当時髙橋良輔前教授)による支援で2013年6月1日に寄附講座として設立され、2018年6月以降、産学共同講座として継続して臨床神経学講座の支援を受け(現在松本理器教授)活動を展開しています。
研究活動
てんかん・運動異常症の病態解明と新規治療法の開発を中心課題とし、神経疾患におけるニューロン/アストロサイトの機能異常・変容機構の解明と治療戦略確立、各種脳機能診断技術の向上、基礎研究分野との共同研究の推進、wide-band EEGを用いた個別化医療の推進など、多角的かつ統合的な研究と、国内外での共同研究と社会実装化を行っています。特に以下のテーマに重点を置いています。
- 難治性焦点てんかんにおける脳波異常および細胞外Kホメオスタシスに着目したマルチモーダルな病態研究
- 多彩な中枢神経疾患(片頭痛,急性脳障害,一過性脳血流障害,一部の認知症、TFNE(一過性局所神経症候)など)の頭皮脳波infraslowバイオマーカーと病態解明研究
教育活動
本分野(臨床てんかん学、運動異常、臨床脳波学、臨床神経生理学、脳磁図等)の臨床専門医と臨床研究者の養成と教育研修機会を、国内外に広く提供します(これは設立当初の寄附支援活動からの継続的・発展的活動です)。臨床・研究・教育を三位一体と考え、集学的な視点から、「てんかん・運動異常」の病態解明と治療、高度先進医療の推進、ならびに実践医療としての確立と普及、社会実装を目指します。また、臨床てんかん学と表裏一体の関係にある臨床神経生理学の研究と臨床応用の発展を、臨床神経学、脳神経外科学、精神神経科学、小児科学の各講座と密接な共同体制を維持発展させ、医学研究科の一講座として積極的に推進します。京都府てんかん地域整備事業の拠点病院として、本院てんかん診療支援センターの中核講座として貢献します。
スタッフ
- 特定教授
- 池田 昭夫
- 特定准教授
- 松橋 眞生
共同研究講座支援
- 住友ファーマ株式会社
- 日本光電工業株式会社
共同研究先
- 住友ファーマ株式会社
- 日本光電工業株式会社
- ユーシービージャパン株式会社
- 日本イーライリリー株式会社
- 株式会社リコー(2025年3月まで)