・日 時 2月9日(火)13時30分 ~ 15時
・場 所 芝蘭会館2階 稲盛ホール
・演 題 脳卒中を予防する 一家に一台、血圧計!
・主 催 医学研究科等安全衛生委員会
・共 催 京都大学学際融合教育研究推進センター 健康長寿社会の総合医療開発ユニット
医学研究科等安全衛生委員会では、平成21年度から毎年、健康管理をテーマに講演会を開催しています。当初は、医学研究科や本学の教職員、学生等を対象としたものでしたが、一般の方から参加の希望が寄せられたこともあり、平成24年度からは一般の方の来聴も受け入れています。

また、今年度は、健康長寿社会の総合医療開発ユニットを共催に迎え、講演会の参加者は70名を超え、遠方(大阪、奈良、滋賀県甲賀など)から足を運ばれた方も多かったようです。
「脳卒中」という生命にも関わる重いテーマですが、講演は「脳卒中とは何か?」から始まり、スライドにはイラストや画像を多く用いられ、また脳の模型を用いるなど、一般職員や一般の方にもわかりやすくご説明していただきました。
動画や音楽、歴史的なお話を合間に入れていただき、リラックスした雰囲気で学ぶことができた、とは参加者の感想ですが、「まとめ」やお持ち帰り用の「3つのメッセージ」をご用意して戴くなど、各所に先生ならではのご配慮を感じました。
ところで「一家に一台血圧計!」は副題ですが、耳目を集めます。どのような展開になるのか、興味をもたれた方も多いと思います。
「一家に一台血圧計を備えて、家庭血圧を測る習慣をつけ、脳卒中を予防しましょう。」
これは、「お持ち帰り用 3つのメッセージ」の結びのものですが、高血圧はほぼ全ての脳卒中の通り道ということ、また診察室血圧よりも家庭血圧の方が信頼性が高いなどのご説明があり、家庭での血圧測定は、病院での血液検査などとは異なり、自身で手軽に健康管理することができる、という件りでは目から鱗の感がありました。実に簡便な方法で効果絶大です。
また、脳卒中は心疾患とともに過重労働とも強く関係があり、この病気を避けるためには予防がとても大切ですと、残業時間が増加すると睡眠時間が減少するという相関関係を表で具体的に示され、言われてみたらそうなのですが、過重労働が睡眠時間を削ってしまい、これではストレスが蓄積するばかりで、リカバリーできないということが良くわかりました。これも目から鱗で、なるほどと思われた方も多いのではないでしょうか。
最後に、質疑応答では、参加者から活発な質問があり、脳卒中をはじめ健康に関して意識の高いことが窺われました。
本講演では、参加者の方々にアンケートをお願いしていますが、大変有意義で意義深かったとの感想が多く寄せられました。
「脳卒中を予防する」ために、家庭血圧を測り、自身のライフスタイルや食生活を見直すことが大切になるのでしょう。
(医学研究科 安全衛生掛)