このため医学研究科で予備調査の結果、ここで指摘された問題は、既に2002年11月にJournal of Biological Chemistry編集長のHerbert Tabor 博士より著者に問い合わせがあり、著者からの申し出により当時の研究科長が医学研究科内に調査委員会を設置し、その調査で当該論文の図作成時の取り違えによることが判明しています(資料1)。また、当該論文の他のデータについても再実験の結果再現性を確認しています。これらについて、2002年12月9日と2003年1月28日に書面でHerbert Tabor編集長宛に証拠書類とともに回答していることが判明しました(資料2)。これらのことを大学本部に設置された学外の第3者の委員を含む検証委員会で検証され、指摘のあった内容については既に検証を終えた事案であり、研究不正は認めらないことから本調査の必要性はないとの結論が出されました。
以上、京都大学大学院医学研究科としては今回の指摘については問題がないものと考えています。
平成27年1月22日
京都大学医学研究科