第27回健康科学市民公開講座開催報告

お知らせ

検査技術科学コース 岡 昌吾


 平成26年11月8日(土)に第27回健康科学市民公開講座を開催いたしました。今回取り上げたテーマは「健康に生きるために。検査と薬に関する進歩と常識(知識)」です。病院で行われている検査は、病気の程度や健康状態を知るために重要です。また、病院や薬局で渡される薬は病気を治すために無くてはならないものです。これら検査と薬に関する最新の情報を得ていただくことを目的として企画いたしました。
当日は天候にも恵まれ、100名程度の方にご参加ただいました。齋藤邦明教授の開会挨拶に引き続き、4人の講師の先生にご講演いただきました。

第1講では、本学医学部附属病院検査部技師長の志賀修一先生から「検査とは!マニュアル、自走化。国際認証」と題してご講演いただきました。実際に病院で行われている検査にはどのようなものがあるか、また、病院で行われている検査の歴史を振り返りながら、これからの検査がどのような時代になって行くのかについて解説していただきました。

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第2講では、本専攻の藤井康友先生から「超音波検査の進歩 安価でからだにやさしい画像検査」と題してご講演いただきました。そもそも超音波とは何か、超音波検査がどのようにして医療に貢献しているのか、その有用性や特徴を解説していただき、超音波がこれからの医療にどのように貢献して行くかの将来像についてのお話がありました。

第3講では、本学医学部附属病院薬剤部准教授/副薬剤部長の中川貴之先生から「新しい薬ができるまでの道のり」と題してご講演いただきました。薬の歴史から始まり、現在の薬ができるまでには時間と労力、お金がかかることを詳しく解説いただきました。また、薬が販売された後も市販後調査が続くことや、後発(ジェネリック)医薬品についてもご説明いただきました。

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第4講では、長野県薬剤師会常務理事の高田弘子先生から「薬と上手につきあるために」と題してご講演いただきました。事前に準備していただいていた「薬の常識!ウソ?ホント?」について参加者の皆様に考えていただいた後、薬の正しい飲み方、飲み忘れた時の対処法、お薬手帳の重要性等の詳しい説明がありました。この説明を聞くことにより、最初に考えていただいた「薬の常識!ウソ?ホント?」が参加者の皆様に自然と理解できるように話を進めていただきました。

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講演終了後、参加者の皆様から記入いただいた質問について講師の先生から答えていただきました。参加者の皆様から沢山の質問をいただき、検査や薬についての関心の高さが感じられました。

今回の健康科学市民公開講座のアンケートについては「大変よかった」37、「よかった」20、「ふつう」1、という集計結果でした。個別のコメントとしては「先生が話された内容が配布資料にて説明されているのでよく判りました」、「健康に関してもっていた疑問がとけました」、「日常生活に密着したテーマでよかったです」など好意的なご意見をいただきました。次回以降の希望テーマについても沢山のご意見をいただきましたので参考資料として次期学術委員長に引き継ぎたいと思います。
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