・日 時 11月19日(水)午前10時30分~正午
・場 所 芝蘭会館2階 稲盛ホール
・演 題 物忘れと認知症の違いは?
~超高齢社会の中での認知症へのそなえ~
医学研究科等安全衛生委員会では、平成21年度から、健康管理をテーマに医学研究科等の教員を講師とする講演会を毎年開催しています。当初は、京都大学の教職員、学生等の健康管理に資することを目的とした学内向けの講演会でしたが、一般の方から参加の希望が寄せられたこともあり、平成24年度からは一般の方の来聴も受け入れています。今回の講演会の参加者は50名弱でした。
講演では、誰もが経験したことのある「物忘れ」と疾病としての「認知症」との違いについて、イラスト画も用いられて、一般職員や一般の方にもわかりやすくご説明していただきました。身につまされる思いがした方も多いのではないでしょうか。
今や身近になった認知症ですが、文学作品や映画を紐解かれて、その症状、診断、病理学的所見、検査方法、臨床現場での最新の知見まで幅広いお話をお伺いすることができました。
認知症ケアの歴史的変遷では、現在、認知症の疾病観を変える時代に入ったこと、また今後の認知症施策の方向性や地域・社会連携で認知症に取り組む事例などのご説明・ご紹介があり、認知症の理解と支援について社会的な取り組みがなされてきている、必要となっていることが伺えました。
質疑応答では、参加者から身近な事例の対応に関する質問などがあり、状況を思料されて懇切にご回答・アドバイスされていました。
本講演会では参加者の方々にアンケートをお願いしましたが、大変有意義で意義深かったとの感想が多く寄せられました。

(医学研究科 安全衛生掛)