寺西豊特任教授は、京都大学工学研究科博士課程を修了後、昭和49年三菱化学に入社し、平成5年三菱化学・総合研究所分子医薬研究所所長、平成9年三菱化学・医薬事業本部製品計画部部長、平成12年三菱化学生命科学研究所生命工学研究部長を歴任。この間昭和54年より3年間医学研究科医化学教室で分子生物学を修めた。

平成14年より、京都大学医学領域産学連携推進機構客員教授として尽力され、現在はメディカルイノベーションセンター副センター長兼推進室長に就任されている。

イノベーションコーディネータ賞・科学技術振興機構理事長賞は、科学技術振興機構(JST)が、シーズ発掘・マッチング等の産学官連携活動や企業化支援等の活動に優れた成果を上げており、かつコーディネート活動の仕組み作り・人材育成等にも優れた成果を上げた方を表彰するものとして、創設された賞である。

同特任教授は、産学連携オフィス準備委員会から外部委員として参画し、京都大学医学領域産学連携推進機構の設立に際し招聘され、機構の立ち上げから、特許出願、共同研究、技術移転、人材育成など産学連携活動の体制整備と運営に関わってこられた。創薬イノベーションにおける治験リスクを、企業と大学間との協調によって回避するオープンイノベーションスキームを実践している点、メディカルイノベーションセンターの設立や後進コーディネータを送り出すなど産学連携活動の体制作りや人材育成にも成果を上げていることが高く評価され、今回の受賞となった。

表彰式は、11/26（火）に滋賀県大津市で開催される「全国イノベーションコーディネータフォーラム2013」で行われる。