メディカルイノベーションセンター(MIC)は平成22年の設立以来、大学の基礎・臨床医学研究で得られる情報・リソースと企業の最先端創薬技術を結集して革新的医薬品の創出を目指し研究を進めています。今回完成したMIC棟は、創薬産学連携の拠点として経済産業省の補助金で建設されました。MIC棟は、地下1階、地上5階の施設で、フロアごとに別々の企業との産学連携プロジェクトが活動しています。現在、武田薬品工業とは肥満症・統合失調症、大日本住友製薬とはがん、田辺三菱製薬とは慢性腎臓病、塩野義製薬とはアルツハイマー病や精神疾患の新薬開発に向けプロジェクトを進めています。
MIC棟正面玄関前で行われた披露式には、学内外約170名の関係者が出席し、松本 京都大学総長、片瀬 経済産業省 産業技術環境局長、山下 京都府 副知事、門川 京都市長、手代木 日本製薬工業協会会長・塩野義製薬株式会社 代表取締役社長、丸山 武田薬品工業株式会社 コーポレート・オフィサー 医薬研究本部長、野口 大日本住友製薬株式会社 代表取締役副社長執行役員、加賀 田辺三菱製薬株式会社 代表取締役専務執行役員、三嶋 京都大学理事、小寺 京都大学理事、湊 京都大学大学院医学研究科長、成宮 メディカルイノベーションセンター長の12名がテープカットを行い完成を祝いました。その後、成宮センター長、寺西副センター長らが施設内を案内しました。
これに引き続き、芝蘭会館にて竣工記念式典が行われました。記念式典では、湊医学研究科長の式辞、松本総長のご挨拶に続いて、片瀬 経済産業省 産業技術環境局長、門川 京都市長、手代木 日本製薬工業協会会長・塩野義株式会社 代表取締役社長、丸山 武田薬品工業株式会社 コーポレート・オフィサー 医薬研究本部長より祝辞をいただきました。
湊 医学研究科長は、MIC棟の建設へのご支援とご協力に感謝を述べるとともに「有効な治療薬の無い病気に、わが国発の革新的医薬を創成するとともに、人材養成にも大きく貢献できるものと確信しており、MIC棟の完成で革新的新薬の開発が一段と加速するものと存じます」と、今後MIC棟で行われる活動に対して大きな期待を込めた式辞を述べられました。
その後行われた祝賀会では、成宮 センター長、小寺 理事、野口 大日本住友製薬株式会社 代表取締役副社長執行役員、加賀 田辺三菱製薬株式会社 代表取締役専務執行役員からご挨拶をいただき、高畠 近畿経済産業局 地域経済部長より乾杯のご発声をいただきました。参加者は和やかに歓談を楽しまれ、寺西副センター長の謝辞をもって、盛況のうちに閉会しました。

左から、成宮 センター長、小寺 理事、加賀 田辺三菱製薬株式会社代表取締役専務執行役員、丸山 武田薬品工業株式会社湘南研究所医薬研究本部長、門川 京都市長、片瀬 経済産業省産業技術環境局長、松本 総長、山下 京都府副知事、手代木 塩野義株式会社代表取締役社長、野口 大日本住友製薬株式会社代表取締役副社長執行役員、三嶋 理事、湊 医学研究科長

施設内を案内する 成宮 センター長

湊 医学研究科長 式辞

松本 総長 挨拶

MIC棟 外観