疾患リスクとゲノム多様性 ―集団遺伝学から読み解く遺伝的背景― /

 疾患は、ヒトの多様な表現型の一つであり、進化によって生じた遺伝的多様性と現代における環境との相互作用によって発症する。そのため、個体が生まれながらにもつ遺伝的リスクは、人類の進化の過程で形成されてきた遺伝的背景に大きく影響される。したがって、疾患の遺伝的基盤を理解し、個別化医療を確立するためには、遺伝要因と環境要因の相互作用を理解するだけでなく、現在の遺伝的多様性がどのように形成され、維持されてきたのかを解明する必要がある。
 本講演では、集団遺伝学的アプローチを用いて、疾患関連アレルの拡散メカニズム、遺伝的祖先の起源と多様性、そしてそれらが表現型に及ぼす影響について考察する。さらに、進化学的視点を軸として、集団遺伝学と異分野の融合による新たな研究展開の可能性を探る。

開催日

  • 2025/3/18

    15:00〜16:00

開催場所(方法)

医学研究科 A棟1Fセミナー室102

詳細

講演者:中込 滋樹 氏
所属:Ussher Assistant Professor in Genomic Medicine, School of Medicine, Trinity College Dublin

申し込み

不要

参加費

無料

お問い合わせ

京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センター
Email:secretary[*]genome.med.kyoto-u.ac.jp
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