医学部長からのメッセージ医学科

医学部長伊佐 正

京都大学医学部医学科では、世界をリードする基礎研究者・臨床研究医を目指す人材、グローバル時代の医学研究、臨床のリーダーとなり得る人材を求め、平成28年度より特色入試を実施してきました。
具体的には以下の要件を満たす人材を全国から広く求めています。

  1. 医学・生命科学に深い関心を持ち、かつ真摯な姿勢、熱意を持って真理を探求できる将来の世界の医学をリードするような医学研究者としての資質・適性を持つ人材。
  2. 1.以外でも自然科学の少なくとも1領域において傑出した能力を有し、かつ医学研究者としての資質・適性を持つ人材も考慮する。
  3. 本学が提供するMD-PhDコースへの進学を希望する人材。

高等学校の学校長の推薦する所定の基準を満たす学生を対象に、高等学校での多様な取り組みや医学研究に対する考えに関する報告書等の提出書類、並びに口頭試問及び面接試験により、合格者を決定します。
口頭試問では、物理・化学・生物に関する資料を読んでレポートを作成し、それに基づく口頭試問を行い、論理的思考力、文章構成力などについて評価します。 面接試験では、複数の面接者(医学部教授)が、京都大学が望む医学研究者、医師としての適性、社会的能力、科学的能力などについて時間をかけて多角的に評価します。このようにして、一般入試で求められるのとはやや異なる種類の優れた能力を有する学生を選抜しています。

令和4年度までの7年間を通じて、志願者延べ77名、このうち15名が合格しました。これまでの合格者には各学年においてリーダー的な役割を果たしている人も多く、京都大学医学部ではこの特色入試制度を大変有意義なものととらえています。
このような、チャレンジ精神に富んだ高校生の皆さんの受験を心待ちにしています!