附属教育研究施設

臨床研究総合センター(旧・探索医療センター・旧EBM研究センター)
動物実験施設 バイオフロンティアプラットフォーム
先天異常標本解析センター 総合解剖センター
脳機能総合研究センター ゲノム医学センター
医学教育推進センター 医学研究支援センター
医学図書館 高井リサーチセンター
杉浦地域医療研究センター

臨床研究総合センター(旧探索医療センター・旧EBM研究センター)


動物実験施設

animals_photo 本施設は昭和47年5月に医学部(現 医学研究科・医学部)における動物実験に関する共同利用研究施設として設置され、医学に関する動物実験、実験動物の生産、飼育管理及び実験動物の開発、教育及び研究を行っています。
現在の施設建物は2代目にあたり、旧棟の増築・改修工事を経て平成15年7月から再稼働しています。

施設建物は、
1. 広く (充分な飼育実験スペース)
2. 美しく (より美しく衛生的で安全性に優れ、従事者と環境に配慮した悪臭のない)
3. 使いやすい (機能性、防犯対策、低ランニングコストを重視)
を掲げて設計施工され、最新の設備と機能を備えた施設となっています。
附属動物実験施設が大いに活用され、動物実験を通じて得られた研究の成果が医学生物学の発展と病気の治療法や予防法の開発改良に貢献することを期待しています。
なお、平成14年度から本施設が中核組織となりナショナルバイオリソースプロジェクト「ラット」が実施されています。
研究分野「実験動物学」へ

バイオフロンティアプラットフォーム

準備中

先天異常標本解析センター

congenital_photo 本センターは昭和50年4月に「ヒトの胎児医学と先天異常の予防」に関する研究を目的として設置され、昭和36年以来収集されてきたヒト胚子および胎児の標本とその記録が保存され、これまでに集められた標本数は44,000例に上っています。器官形成期に当たる受精後8週までの損傷のない胚子約1,000例は、全身の連続組織標本として保存されており、そのうち特に上質のもの474例はヒト胚子の国際登録に含まれ、その例数は米国カーネギー発生研究所の617例に次ぐものとなっています。本センターのヒト胚子コレクション

は質・量ともに世界最大規模のものであり、国内外の関連分野の研究者の利用に供されています。

また本センターでは、現在、先天異常の初期病理発生過程の研究、遺伝疫学的方法による各種先天異常の病因解明、さらに実験的研究による先天異常の発生メカニズムや予防に関する研究を推進しています。本センターはヒト発生学および先天異常研究の世界的な中心の一つとなっています。

本センターの標本を使用した器官形成期から出生までの各発生段階の胎児のMR画像のデータベース化、さらにMR断層画像、連続切片像から、各発生段階の胎児の形成および主要臓器の三次元立体画像を作成・データベース化する「ヒト胚の三次元データベース構築」事業が科学技術振興機構バイオインフォマティクス推進事業に採択され、平成17年9月から平成20年8月までの間に実施されます。
研究分野「先天異常学」へ

総合解剖センター

anatomy_photo 本センターは昭和57年に開学当初から解剖学、病理学、法医学の建物において分散実施されていた人体解剖を軸とした形態学の講義、実習、日常解剖業務及び研究を近代的な建物おいて総合的に実施するために建設されたもので、近代的な解剖室、解剖実習施設、標本保管庫、医学資料室、に実験室、標本作製室を備え、かつ西ウイングには講堂、組織学実習室、視聴覚学習室が配置された全国有数の施設です。平成10年には西ウイング4階の視聴覚学習室が改装され京都大学学術情報メディアセンターの医学部サテライト演習室も付設されています。また、平成15年からは医学研究科の研究者や大学院生を対象に、免疫染色などの形態研究支援を行っています。

本センターの標本は100余年の歴史の中で蓄積された数千個に及ぶ肉眼標本は世界で類のない規模のものであり、近代的な施設設備とともに他大学に例を見ない施設です。

脳機能総合研究センター

brain_photo 本センターは平成12年4月に京都大学において行われてきた脳科学の世界的研究を総合的に発展させ心理学的、神経生理学的及び脳機能イメージング研究を統合し、ヒトの高次脳機能の非侵襲的研究をセンター化し、効率の高い研究の推進を図るため、また、学内外の研究施設との共同利用の積極的な推進も可能とするために設置されました。
現在、神経生理学や脳機能画像学にとらわれることなく、脳機能研究のための非侵襲的研究手法を取り入れ、正常脳、種々の神経疾患の研究を行っています。

ヒトを対象とした研究を行い、ヒト脳機能の解明と、ヒト脳に起こるさまざまな疾患の病態生理を研究することで、疾患の治療に役立つ情報を得ることを目的として、研究を進めています。

ゲノム医学センター

医学研究科内に設置する独立した支援・研究センターとして、応用展開を目指すゲノム医学研究の拠点として、医学・健康科学的応用展開を見据え、全ゲノム情報を基盤とした、先端的ゲノム医学研究の推進、並びにこれらの研究から得られた成果に基づいた、新たなゲノム・遺伝子研究に対する全学的支援を行うことを目的に、平成16年4月に設置されました。
本センターの理念は、
・ 医学に特化した遺伝子研究の推進により、医学的応用展開を図る
・ 医学的応用展開を見据えたゲノム医学研究の拠点として機能する
・先端的研究の成果に基づく新たなゲノム・遺伝子研究の全学的支援体制を構築する
で、多くの疾患の発症機構や罹患の個人差などについての遺伝的基盤が明らかにされ、個人差を踏まえた最も効果的な新規医療開発と、全学の研究者に対する支援業務を行い、本
学におけるゲノム医学研究の発展に寄与しています。
研究分野「疾患ゲノム疫学」へ

医学教育推進センター

本センターは、平成16年5月に、京都大学の卒前卒後の医学教育を充実させるために、設立されました。このセンターでは、教育のシステム改革や内容の充実を横断的に推進することにより医学研究科の各セクションの教育活動をサポートすることをめざしています。

卒前教育においては、特に、充実した臨床実習の枠組みを学外の医療機関とともに構築し、カリキュラムの改変を継続的におこなっています。また、授業評価を推進するとともに、e-ラーニングのシステムを取り入れたe-キャンパスの構築にも力を注いでいます。

専門教育だけでなく、教養教育における医学英語の開発や、医療人としての素養としての蘇生教育についても積極的に取り組んでいます。平成17年度からは、「新しい蘇生教育の広域展開」で、現代的教育ニーズ取組プログラムが採択され、医療人のためだけでなく、広く蘇生教育を展開しております。
研究分野「医学教育学」へ

医学研究支援センター

本センター(通称サポートセンター)は これまで京都大学医学研究科の各講座で個別に管理してきた大型研究設備を、組織的に集中管理することによって効率的活用を図るとともに、個々の研究者や大学院生に高度な技術支援を行うため、平成23年11月に設立されました。医学研究支援センター運営委員会の管理下で、DNAシークエンス解析室、創薬拠点コアラボ、プロテオミクス解析室、蛍光生体イメージング室、マウス行動解析室の5つの共同利用施設を運営しています。DNAシークエンスや質量分析などの受託解析の他、最新研究機器の利用講習会などを開催し共同利用を推進しています。

医学図書館


高井リサーチセンター

高井リサーチセンター(略称 TRC)は、高井保治氏(株式会社フジタカ代表取締役社長)が本学の教育研究環境の充実と産学連携推進に寄与するために寄附されたのを受けて平成20年3月に完成致しました。既設の人間健康科学系校舎と別館(現在の教員棟)とを継ぐ形で増築された新棟の一角を占めており、産学連携推進のための高井コーナー、講演施設である高井ホール、および、ウェットな実験も可能な二つの研究室から成っています。
1階入口ホール入ってすぐの高井コーナーは常時開放されており、各研究室の研究内容紹介誌などが用意されています。また、企業など外部協同研究機関との打ち合せや簡単な懇親会に利用できます。
高井コーナー隣の高井ホールでは、最大で50名程度まで収容してスクール形式の講演会が行なえるようAV機器や机等が整備され、外部協同研究機関との合同勉強会や本専攻内における各種催しに利用されています。
3階と4階の二つの研究室(TRC研究室I、II)では、産学連携研究プロジェクトを推進します。
(1)進行中のプロジェクト
生体機能・性状の新規イメージング技術の開発と臨床応用プロジェクト

再生リハビリテーション開発に関する研究プロジェクト

難治性血液腫瘍疾患に対する新規治療法の開発プロジェクト

(2)研究成果報告書サイト(http://www.med.kyoto-u.ac.jp/blog/japan/hs-topic/hs_topics20130326/


杉浦地域医療研究センター

杉浦地域医療研究センターsugiura_gaikan
京都大学大学院医学研究科におけるiPS細胞による再生医療研究や移植医療などの高度先進医療が、今までの医療におけるパラダイムを変えようとしていますが、一方では少子高齢社会や医療崩壊など多くの問題を抱えている現実の医療の中で、大多数の患者が恩恵を蒙っているのは地域医療です。
しかしながら現在の地域医療には、独居老人や老々介護などの介護力の不足問題、緊急時の対応の不備、医療従事者間での情報の共有のあり方など多くの問題点が山積し、それらは少子・高齢社会の進行とともにますます大きな社会問題となってきています。
このような中で、健康で文化的な地域社会作りを目指すという人間健康科学系専攻の理念と、薬剤師として地域医療の担い手となり、地域の人々に貢献したいという杉浦広一氏(スギホールディングス株式会社代表取締役会長)、杉浦昭子氏(同代表取締役副社長)両氏の理念が合致し、「杉浦地域医療研究センター」が建設され、両氏により寄贈されました。
この建物(2階建鉄骨造、延床面積約500平方メートル)には、屋外研修室1室、研修室2室、地域医療研究室1室に加え、2階には最新の映像・音響装置を備えた「杉浦ホール」(約100人収容可能)があり、正面からは「大文字」が一望できます。
平成21年4月からは、人間健康科学系専攻に博士課程「近未来型人間健康科学融合ユニット」が設置され、その中に在宅医療システム研究などを進めるための「近未来システム・技術創造部門」が設けられました。それらの研究を進める上で「杉浦地域医療研究センター」が、地域医療に関係する研究者や医療従事者に幅広く教育・研究できる場として多いに活用されるものと思われます。そして、それらの研究を通じて、わが国の地域医療研究が進展し、少子高齢化が進む中で国民が安心して暮らせる社会を作り上げる大きな力になることが期待されます。