緩和ケア看護学分野

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教授 田村恵子
Keiko Tamura、RN Ph.D. OCNS Professor

高齢化社会を背景に新しくがんと診断される患者は年間約100万人に達しようとしていますが、急速な治療進歩と共に5年生存率も60%を超えており、長期にわたりがんと共に生活している人々が増加しています。緩和ケア・老年看護学では、こうした長期にわたりがんと共に生活している人々が抱えている身体的・精神的な症状、療養や暮らしの中での問題点、「Why me?」に代表されるスピリチュアルな苦悩を、緩和ケアの視点から軽減するための看護について研究を行っています。

研究・教育について

学部においては、慢性疾患としてのがんに対する看護の特徴、また、がんと診断されたときからの緩和ケアの知識と技術、さらには家族ケアやグリーフケアのエッセンスについて学びます。卒業論文のテーマとしては、がん看護やHV緩和ケアに関する看護、がん以外の疾患の患者さんへの緩和ケアの適応などを取り上げています。
大学院では、これらのテーマをより掘り下げます。我が国における人口の高齢化と長期にわたりがんと共に生活している人々の増加を背景として、がんと診断された時から必要とされる緩和ケアの技術開発やエビデンス構築、終末期に至るまで社会の一員として暮らし続けられるような包括的なケアプログラムの開発や、継続的なケア提供システムの構築を目指しています。また、将来的には、ES細胞やiPS細胞のがん治療への応用について看護の視点から積極的に関わることができるように、新たな看護技術の開発と体系化についての研究も進めていきます。加えて、超高齢化社会を見据えて、これまでがん緩和ケアの領域で培われた知識や看護技術を、老いやがん以外の疾患に活かすための研究への取り組みも行っています。


研究業績

  1. 内藤 明美, 森田 達也, 田村 恵子, 大屋 清文, 松田 能宣, 田上 恵太, 柏木 秀行, 大谷
    弘行「スピリチュアルペインに関する緩和ケア医と精神科医の認識に関する全国調査」 Palliative Care Research 16 巻 (2021) 2 号 115-122
  2. 田村恵子「【インタビュー】がん患者におけるCOVID-19による「面会制限」の影響」臨床実践と看護管理の視点から 看護管理 31巻 (2021) 2号 103-107
  3. 恒藤暁, 田村恵子編著, 白井由紀分担執筆. 系統看護学講座 別巻 緩和ケア(第3版第1刷)東京: 医学書院;2020.
  4. 田村恵子「さまざまな経験から考える緩和ケア領域の家族ケアとは」 緩和ケア2020;30(6)増刊号: 207-211
  5. Keiko Tamura, Tomoko Arahata, Kaori Ichihara, Noriko Futami, Mikiko Kawamura. The spread of the Specialized Palliative Care Education Program for Nurses in Japan. 13th Asia Pacific Hospice Conference. Surabaya, Indonesia. August 2019

研究室

教 授:田村恵子、恒藤 暁
准教授:白井由紀、ANAGNOSTOU Despoina
助 教:井沢知子
連絡先:tamura.keiko.2u at mark kyoto-u.ac.jp
(メール送信時はat markを@に変えて下さい)
研究室ホームページ:http://palliative-ns.hs.med.kyoto-u.ac.jp/