消化管外科学


教授 小濵 和貴
Kazutaka Obama, M.D., Ph.D. Professor btn

京都大学消化管外科では、食道がん・胃がん・大腸がんなどの消化管腫瘍、および食道胃逆流症・病的肥満症・炎症性腸疾患などの良性疾患を対象として、精度の高い低侵襲手術を行っています。患者さんにとって真に有益な手術を実践するために、日々の臨床上の疑問を科学的に解決するプロセスを重視し、多くの臨床研究を立案・推進しています。また、消化管癌の病態解明や新規治療開発に関する基礎研究、新規医療技術や手術教育システムの開発なども行っており、これらの研究や臨床を通して、幅広い視野を持つ若手外科医を育成しています。

研究・教育について

主な研究テーマは以下の通りです。1)癌の診断・治療を目的とする分子生物学的研究や幹細胞研究、2)手術にともなう消化管機能障害の生理学的研究、3)外科解剖の理解を助ける新たなイメージング法を用いた形態学的研究、4)内視鏡手術、ロボット支援手術のための新たな手術法・器機の開発、5)消化管手術に関する多施設共同臨床試験の立案と遂行。内視鏡手術やロボット支援手術の導入により、これまでの外科解剖の認識が大きく変わりました。光学系の更なる進歩と新たなイメージング法による詳細な生体解剖の理解は、さらなる機能温存術式の確立や手術教育・習得の迅速化に貢献することになります。また癌の転移機構や癌幹細胞の特性を究明することは、新たな分子・細胞標的薬の開発ばかりでなく、有効な薬剤を選択と副作用の回避に繋がります。このような新たな術式はアウトカム試験(臨床研究)で評価する必要があります。以上の研究は京都大学医学研究科内ばかりでなく学外の研究機関と共同して進めています。


研究業績

  1. Kiyasu Y, Kawada K, Hirai H, et al. Disruption of CCR1-mediated myeloid cell accumulation suppresses colorectal cancer progression in mice. Cancer Lett. 2020;487:53-62.
  2. Ogawa R, Yamamoto T, Hirai H, et al. Loss of SMAD4 promotes colorectal cancer progression by recruiting tumor-associated neutrophils via the CXCL1/8-CXCR2 axis. Clin Cancer Res. 2019;25(9):2887-2899.
  3. Okada T, Hasegawa S, Nakamura T, et al. Precise three-dimensional morphology of the male anterior anorectum reconstructed from large serial histologic sections: A cadaveric study. Dis Colon Rectum. 2019;62(10):1238-1247.
  4. Murakami K, Obama K, Tsunoda S, et al. Linear or circular stapler? A propensity score-matched, multicenter analysis of intracorporeal esophagojejunostomy following totally laparoscopic total gastrectomy. Surg Endosc. 2020;34(12):5265-5273.
  5. Fujita Y, Nishigori T, Kadokawa Y, et al. Comparative outcomes of laparoscopic gastrectomy and open gastrectomy for scirrhous gastric cancer: a multicenter retrospective cohort study. Ann Surg Open, in press.

研究室

教授:小濵 和貴
准教授:河田 健二
講師:角田 茂・肥田 侯矢
助教:久森 重夫・板谷 喜朗・錦織 達人・岡田 倫明・岡村 亮輔
e-mail:060surg1@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
URL:http://gisurg.kuhp.kyoto-u.ac.jp/