皮膚科学


教授 椛島 健治
Kenji Kabashima, M.D., Ph.D btn

従来の皮膚科診療は、視診などの経験に基づく医療の側面が強かったと思われます。ところが近年は、医学の発展と共に、疾患の発症機序に基づく分子標的薬などの新規治療薬が開発される時代に突入しています。従って、サイエンスの理解がなければ新規治療薬の薬理作用の理解や副作用の的確な予測は困難となります。従って、医学の発展や時代の変化や要請に対応できる柔軟かつ本質的な能力が求められる時代に突入しました。一流のphysician-scientistを育成し、今後の多岐にわたる先進医療の開発拠点となるような教室を目指しています。

研究・教育について

教室では皮膚免疫、アレルギーを軸に研究を進めています。アトピー性皮膚炎を念頭に、免疫学的手法や遺伝子改変マウス、さらには二光子顕微鏡を用いたin vivo イメージングによる細胞動態を解析しています。これらの成果は、疾患の病態解明や臨床応用へと発展しています。その他、かゆみの神経生理学的研究、メラノーマなどの皮膚悪性腫瘍の発症機序や腫瘍免疫などの多領域に渡る研究が行われています。
また、臨床における診断や病態、治療を追求する姿勢の延長に研究が存在し、その解明を臨床へ還元する事が臨床教室の重要な使命と考えます。京都大学には自由を尊重する学風があります。その伝統が教室の多様性やオリジナリティーの創出に貢献しております。したがって、個人の自主性を尊重し、多様性を認める包容力のある教室づくりに励んでいます。

DSCN2413スタッフ


研究業績

  1. Kabashima K, Matsumura T, Komazaki H, Kawashima M. Trial of Nemolizumab and Topical Agents for Atopic Dermatitis with Pruritus. New England Journal of Medicine 2020; 383: 141-150.
  2. Kabashima K, Furue M, Hanifin JM et al. Nemolizumab in patients with moderate-to-severe atopic dermatitis: Randomized, phase II, long-term extension study. Journal of Allergy and Clinical Immunology 2018; 142: 1121-1130. e1127.
  3. Ruzicka T, Hanifin JM, Furue M et al. Anti–interleukin-31 receptor A antibody for atopic dermatitis. New England Journal of Medicine 2017; 376: 826-835.
  4. Otsuka A, Doi H, Egawa G et al. Possible new therapeutic strategy to regulate atopic dermatitis through upregulating filaggrin expression. Journal of allergy and clinical immunology 2014; 133: 139-146. e110.
  5. Natsuaki Y, Egawa G, Nakamizo S et al. Perivascular leukocyte clusters are essential for efficient activation of effector T cells in the skin. Nature immunology 2014; 15: 1064-1069.

研究室

教授:椛島健治
特定准教授:野村尚史、神戸直智
講師:鬼頭昭彦、江川形平、中島沙恵子
助教:遠藤雄一郎、中溝聡、渋谷倫太郎、足立晃正、石田雄大
特定准教授:大塚篤司(皮膚科兼任)
特定助教:小亀敏明(皮膚科兼任)
TEL : 075-751-3310
FAX : 075-751-4949
e-mail : dermamed@kuhp.kyoto-u.ac.jp
URL : http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~skin/