研究プロジェクト

National Bio Resorce Project グローバルCOEプログラム「生命原理の解明を基とする医学研究教育拠点」
エコチル調査京都ユニットセンター 政策のための科学ユニット
生命動態システム科学推進拠点

National Bio Resorce Project

National Bio Resource Project (NBRP)は、文部科学省の事業です。nbrp-ratその目的は、ライフサイエンス研究の基礎・基盤となるバイオリソース(動物、植物等)について収集・保存・提供を行うこと、そして、バイオリソースの質の向上を目指した技術開発等を行うことです。
「ラット」については、京都大学大学院医学研究科附属動物実験施設が、「中核的拠点整備プログラム」の中核機関として選ばれ、研究を実施しています。

プロジェクトの 内容

1.ラットリソースの収集・保存・提供。
2.系統情報の収集と公開。
3.ゲノム情報の付加によるリソースの高度化。
4.ラット特性情報の収集と解析。
5.効果的なモニタリングシステムによる品質保証。
6.リソースを用いた研究のコーディネイト。
7.ラット胚・配偶子の保存技術の国内外への普及活動。
8.ラットリソース・リサーチ研究会の開催。
以上の活動により、NBRP「ラット」の更なる体制整備を行い、ラットに関する世界最高水準のリソースセンターとしての地位を確立します。

プロジェクト事業推進者 : 医学研究科附属動物実験施設 庫本 高志
プロジェクトの実施期間 : 平成24年度から5年間
プロジェクトのホームページへ
http://www.anim.med.kyoto-u.ac.jp/NBR/


グローバルCOEプログラム「生命原理の解明を基とする医学研究教育拠点」

文部科学省では、平成19年度より、我が国の大学院の教育研究機能LOGO10を一層充実・強化を図り、世界最高水準の研究基盤の下で世界をリードする創造的な人材育成を図るため、国際的に卓越した教育研究拠点の形成を重点的に支援し、もって、国際競争力のある大学づくりを推進することを目的として「グローバルCOEプログラム」を実施しています。
「生命原理の解明を基とする医学研究教育拠点」は平成20年度に採択され、基礎医学者と臨床医学者が双方向性に相互作用し、異なる領域の統合によってイノベーションを創出する国際的な拠点を形成します。

拠点の概要
現代の医学は、生物学との融合が益々進み、医学は個体レベルの生物学の究極であると考えられます。いまや、病気の成因、病態の機構を生物学の言葉で語ることが可能ですし、また、基礎医学と臨床医学の垣根も無くなり、基礎研究の成果をヒトへ臨床応用する道筋も整備されてきました。
私たちは、「今の段階の医学に要求されるのは、ゲノム塩基配列の決定に象徴されるような分子的要素の解明に基づき、生命を生命たらしめ、人間を人間たらしめている個体で働く様々な作動原理を解明し、これをもとにヒトの生理と病気・病態を理解し、新たな医療を創造することだ」と、考えます。
このような認識のもと、本拠点では、生命原理を解明する基礎医学から、疾患の病因、病態を理解し、治療法を開発する臨床医学を一連の学問的営みとして俯瞰的に理解し、基礎医学者と臨床医学者が双方向性に相互作用して一体となった研究活動を行います。
また、英語を公用語として、海外の研究者、研究機関との一層の連携をはかり、この場において、今後の医学研究の優れた担い手となる独創性ある国際的若手研究者を養成することを目標としています。
研究代表者   :医学研究科教授 成宮 周
中核となる専攻 :医学研究科医学専攻
拠点の実施期間 :平成20年度から5年間
プロジェクトのホームページへ
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/GCOE/J/index.html

エコチル調査京都ユニットセンター

環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」では、妊娠初期から、お子さんが生まれて13歳になるまで調査し、環境中の化学物質などが、子どもの成長や発達にどのような影響を与えるのかを調べます。10万組のお母さんと生まれてくる赤ちゃん、そしてお父さんに参加していただく、長期的で大規模な環境省の全国調査です。
全国15の調査拠点があり、京都大学大学院医学研究科と同志社大学赤ちゃん学研究センターは、京都ユニットセンターとして、京都市左京区・北区、木津川市、長浜市を対象に調査を実施しています。
下記、京都ユニットセンターのホームページをぜひご覧ください。

環境省エコチル調査京都ユニットセンター長
京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 健康情報学分野教授 中山健夫
京都ユニットセンターのホームページ(http://ecochil-kyoto.jp/
医学研究科用バナー

政策のための科学ユニット

第4期科学技術基本計画が掲げる「社会及び公共のための政策」「社会とphoto4ともに創り進める政策」としての科学技術イノベーション政策の形成のためには、科学技術や公共政策に対する社会の期待・懸念・問題認識を把握し、反映させていくことが求められています。このような認識のもと、京都大学は、文部科学省より大阪大学と合同での「政策のための科学」領域拠点として今後15年間選定され、2012年2月より学際融合教育研究推進センターに政策のための科学ユニットが設置されました。この阪大、京大拠点(Stips)のリンクはhttp://stips.jp/です。

科学技術イノベーション政策の形成のためには、定量的なエビデンスに加え、社会の多様な主体による熟議(対話と熟慮)をふくむ「科学技術への公共的関与(public engagement)」や「科学技術の倫理的・法的・社会的問題(ELSI)」研究が生み出すエビデンスが不可欠です。この認識のもと、2013年度から本学の大学院生に対して開講する人材育成プログラムでは、本領域の研究を基盤として公共的関与の活動と分析を行い、学問諸分野間ならびに学問と政策・社会の間を“つなぐ”ことを通じて政策形成に寄与できる人材の育成を目指します。修了後のキャリアパスとしては、各種研究職、行政職、政策秘書、シンクタンク職員、大学の研究戦略担当、リスクコミュニケーション人材などを想定しています。研究においては、政策を実施すべき各分野において、何を仮説として設定するのか、また、複数の異なる領域、価値観から、どのように優先順位をつけて予算配分をするのかといった問題は重要なテーマです(図1)。定量的なエビデンスにおいては、実世界における各種のデータを可視化し、そこから様々な手法で解析評価をする手法の深化も重要です。医療分野を例にとると、ヘルステクノロジーアセスメント(HTA)は、医療の質を評価して実行するEBM(Evidence-based medicine)、EBMを実施するなかで、つぎにその費用対効果を評価する比較効用分析(Comparative Effectiveness Research; CER)を内包しています。いずれもその研究手法は、疫学、医療統計、行動科学といった科学にもとづいており、実世界のデータからエビデンスへ、エビデンスから政策へ、そして政策を実施したのちにそれを評価していくというサイクルが形成されていくことになります(図2)。重要な科学技術分野であるエネルギー、環境、農業、食品、工学、宇宙などのテクノロジーアセスメント(TA)においてもこのような手法は有用と考えられ、様々な分野においてこのような研究を実施していくことは、政策のための科学として大変重要と考えられます。さらに私たちは、さまざまな学際領域の研究者同士が議論し、定量的研究、定性的研究と組み合わせて新しい学問を開拓していくことを目指したいと考えています。

政策のための科学ユニット拠点長:
京都大学大学院医学研究科教授 川上浩司

・参加している教員一覧(敬称略・順不同)
医学研究科教授 中山健夫
化学研究所 教授 二木史朗
学際融合教育研究推進センター 特任教授 カール・ベッカー
学際融合教育研究推進センター 准教授 宮野公樹
学際融合教育研究推進センター 特定助教 井出和希
学際融合教育研究推進センター 特定助教 祐野恵
学術情報メディアセンター 教授 小山田耕二
経営管理大学院 教授 末松千尋
経営管理大学院 特定教授 吉田恭
経済学研究科 教授 依田高典
経済研究所 特定准教授 小嶋大造
経済研究所 特定准教授 関根仁博
工学研究科 教授 富田直秀
こころの未来研究センター 教授 広井良典
情報学研究科 教授 大手信人
人間・環境学研究科 教授 佐野亘
農学研究科 教授 宮川恒
文学研究科 准教授 伊勢田哲治
理学研究科 講師 市川正敏
iPS細胞研究所 准教授 田渕敬一

京都大学学際融合教育研究推進センター 政策のための科学ユニット 事務室
京都市左京区吉田近衛町(京都大学医学研究科・薬剤疫学教室内)
教育・研究についての問い合わせ 祐野恵(特定助教)
事務についての問い合わせ 久瀬知穂(事務担当)
メールアドレス stips_secretariat@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp


生命動態システム科学推進拠点

文部科学省では、計測で得られたデータから数理科学的手法(数学、統計学、計算機科学等を含む)を用いて生命現象を理解し、in vitro、in silico、in vivoでの再構成系を構築するという「生命動態システム科学」という研究手法を活用して、生命現象をシステムとして理解する「生命動態システム科学推進拠点事業」を平成24年度から実施しています。 本事業では、上記の方法論の実証のほかに、数理科学的手法と生命科学の融合研究の発展のため、人材育成や融合人材の常勤ポストの設置等を行う恒久的な拠点が整備されることを目指しており、さらに、生命動態システム科学の手法を創薬開発に応用する道筋を示すことを目的としています。多次元ロゴ

多次元定量イメージングに基づく数理モデルを用いた動的生命システムの革新的研究体系の開発・教育拠点」は平成24年度に採択されました。ライブイメージング技術を駆使して細胞や組織での情報を多次元的に可視化し、その実測データをパラメータとするボトムアップの数理モデルを構築することをこの拠点の目的としています。これにより、
(1)生体が認識・応答する情報を、従来にない多次元と精度でシステマティックに明らかにし、
(2)培養細胞を使った二次元培養では知ることのできない三次元生体組織での情報処理と応答の原理を解明し、
(3)この原理を活用した革新的創薬開発法の確立を目指す。

この研究を進めるために、計測科学と数理生物学・情報学の融合研究・教育を目指す『時空間情報イメージング拠点』を設立し、『ライブイメージング ⇒ パラメータ抽出 ⇒ モデリング ⇒ 検証と応用(創薬)』という生命動態システム科学の研究戦略を確立するとともに、数理も計測もできるπ型研究者を育成します。

事業推進者 : 医学研究科病態生物医学 松田 道行
実施期間 : 平成24年度から5年間
本拠点のホームページ:http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/systemsbiology/index.html

多次元定量