環境生態学(東南アジア研究所・人間生態相関研究部門)(専門職学位課程/博士後期 課程)

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教授 西渕 光昭
Mitsuaki Nishibuchi,Ph.D.   btn

環境中に存在し、ヒトの健康に影響を与える重要なリスクファクターである病原微生物によって感染症が発生・伝播するプロセスには様々な要因が影響します。自然環境中の諸要因は病原微生物の生存・増殖に影響し、ヒトの生活環境では、社会・経済的要因が病原体とヒトの接触の機会、個人およびコミュニティーレベルでの抵抗性などに影響を与え、それぞれ感染症の発生と伝播を大きく左右するのです。私たちはこのような種々の要因およびそれらがどのように相関するかということを生態学的アプローチによって解析します。

研究・教育について

感染症の発生・伝播を理解するために、病原体の生息する自然環境、ヒトの作り出す人為的環境、感染を受ける宿主であるヒトの抵抗性などの様々な要因を総合的に解析する思考性・方法を身につける教育を行っています。
東南味アジア諸国と周辺国などで、現地の研究者と共同でコレラ、腸炎ビブリオ、大腸菌O157などの腸管感染症原因細菌を対象にして、環境や患者からの病原菌の分離・解析を行い、その結果と種々の環境データおよび臨床データとの総合的比較解析を行います。
また、国境を超えて広がる感染症について、いろいろな地域での分離菌について表現形質および遺伝学的性状の比較解析を行い、分離菌の系統を明らかにして、感染症の疫学研究を実施しています。また、ヒトや物の国際的移動との関係を調べて、感染症の伝播に関与する要因を明らかにします。例えば、アジアの環境中の病原菌が汚染した食品は、現地の人々のみならず、食品の貿易によって世界の他地域の人々にもリスクファクターになります。しかし、地域によって感染症の発生の様子がずいぶん異なることも視野に入れた総合的な解析も含めて、ミクロな病原菌をマクロな感染症研究に繋げます。

r-105-1
アジア諸国の若手研究者や京大内の大学院生をラボに招いて、院生が技術指導を行う(2012年12月、リーディング大学院グローバル生存学大学院連携プログラム)

r-105-2
シンガポール保健省の研究所を訪問し、食中毒発生状況について聞き取り調査を実施(2013年3月、リーディング大学院グローバル生存学大学院連携プログラム)

研究業績

  1. Escalante-Maldonado, O., et al. 2015. Improvement of the quantitation method for the tdh+ Vibrio parahaemolyticus in molluscan shellfish based on most-probable- number, immunomagnetic separation, and loop-mediated isothermal amplification. Front. Microbiol. doi: 10.3389/fmicb.2015.00270.
  2. Yingkajorn M., et al. 2014. Vibrio parahaemolyticus and its specific bacteriophages as an indicator in cockles (Anadara granosa) for the risk of V. parahaemolyticus infection in southern Thailand. Microbil. Ecol. 67(4): 849-856
  3. Sermwittayawong N., et al. 2012. Human Plasmodium knowlesi infection in Ranong province, southwestern border of Thailand. Malaria Journal 11:36 (http://www.malariajournal.com/content/11/1/36)
  4. Loo, Y. Y. et al. 2012. Synthesis of silver nanoparticles by using tea leaf extract from Camellia sinensis. Int. J. Nanomedicine 7:4263-4267.
  5. Chen, Y., et al. 2011. Comparative genomic analysis of Vibrio parahaemolyticus: serotype conversion and virulence. BMC Genomics 12(1): 294.

研究室

教授:西渕 光昭
特定助教: Kayali Ahamad Yaman
TEL:075-753-7367, 7319; 075-761-2700
FAX:075-753-7319; 075-761-2701
e-mail: nisibuti@cseas.kyoto-u.ac.jp
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