発生解剖学・発達神経科学研究室

証明写真山田 重人
Shigehito Yamada
MD, PhD

 新生児の約3%が先天異常をもっており、本人や家族にとっては勿論、人類にとっても大きな問題であるが、原因や発症の仕組みが解明されたものはその一部にすぎない。先天異常は、基礎医学(発生学、形態学、分子生物学など)と臨床医学(産婦人科学、小児科学、形成外科など)、疫学などの知識を結集して行うべき学際的な研究分野である。発達期に生じる脳損傷による脳性麻痺児や脳卒中後の片麻痺患者に対するニューロリハビリテーションもまた複合的な医学領域であり、運動学、神経学などの様々な知識が求められる。

研究・教育について

学部教育においては、1回生の人体構造学・運動機能解剖学、2回生の人体構造学実習、臨床運動機能学、神経系理学療法学および実習、発達障害系理学療法学を担当している。大学院では、各教員の専門分野を生かした研究が展開されている。
教授の山田は、医学部附属先天異常標本解析センターの教授も兼任しており、同センターに所属される膨大なヒト胚子コレクションを用いた形態学的な研究を中心に、先天異常の初期病理発生過程の研究、遺伝疫学的方法による各種先天異常の病因解明、さらに実験的研究による先天異常の発生メカニズムの研究を推進している。
講師の大畑は、神経障害に伴う歩行機能の低下や運動制御の改善に向けた臨床評価やトレーニング方法の開発についての研究を行っている。また、最近ではロボティクスリハビリテーションの臨床応用についての研究を進めている。

画像大畑

受精後4〜8週のヒト胚子の発育過程         脳卒中後片麻痺患者における回復期の歩行筋電図           (コンピュータグラフィックス画像)                        に長下肢装具が及ぼす影響

研究業績

1.The Human Embryo. Edited by Yamada S, Takakuwa T. InTech, March, 2012
2.Sakai T, Hirata S, Fuwa K, Sugama K, Kusunoki K, Makishima H, Eguchi T, Yamada S, Ogihara N, Takeshita H. Fetal brain development in chimpazees versus humans. Current Biology 2012, 22(18): R791-92.
3.Yamada S, Lee ES, Samtani RR, Lockett E, Uwabe C, Shiota K, Anderson SA, Lo CW. Developmental atlas of the early first trimester human embryo. Dev Dyn, 2010 Jun;239(6):1585-95.
4.Ohata K, Yasui T, Tsuboyama T, Ichihashi N. Effects of an ankle-foot orthosis with oil damper on muscle activity in adults after stroke. Gait Posture. 2011 Jan;33(1):102-7.
5.Ohata K, Tsuboyama T, Haruta T, Ichihashi N, Nakamura T. Longitudinal change in muscle and fat thickness in children and adolescents with cerebral palsy. Dev Med Child Neurol. 2009 Dec;51(12):943-8.

研究室

教授: 山田 重人 shyamada@hs.med.kyoto-u.ac.jp
講師: 大畑 光司 ohata.koji.7n@kyoto-u.ac.jp

連絡先: TEL 075-751-3936(山田) 3918(大畑) 3964(伊藤)
               FAX 075-753-3936(山田) 3909(大畑) 3909(伊藤)

研究室HP http://www.cac.med.kyoto-u.ac.jp