精神障害リハビリテーション学研究室

精神障害領域の主な対象者である統合失調症やうつ病の精神機能障害、および身体疾患に伴うせん妄や認知機能障害を改善できる方法を探究することは重要である。そして、そのような対象者の自立生活と社会適応が促進される支援も重要である。一方で、多職種連携における医療コミュニケーションや教育プログラムの開発は今日では重要な課題となっており、同時に精神障害者の治療と支援に携わる医療者のメンタルヘルスを健康に保つ視点も重要である。当研究室では、精神障害リハビリテーション学に関連する諸テーマにとり組んでいます。

研究・教育について

精神科リハビリテーションにおける知識を創出し、臨床現場に応用可能な介入方法につなげることができる研究と教育を行っています。具体的には、精神機能障害の改善、および日常生活上の活動制限からの回復から社会参加や生活の質の向上を支援する効果的で合理的な方法を開発する次のような研究と教育に取り組んでいます。

1.精神-心理-行動学的研究法を基盤とした精神科リハビリテーション評価に関する研究
・ 臺式簡易客観的精神指標(Utena’s Breif Objective Measure ; UBOM)や行動測定と質問紙を用い評価法開発
2.身体疾患の治療を受ける患者(特にがん患者)とその家族を対象とした研究、および多職種連携に関する研究
・ 外科手術、化学療法、放射線療法等に伴う様々な認知機能障害や心理精神的問題に関する研究
・ 認知症を併存する身体疾患患者に関する研究
3.精神認知機能障害のリハビリテーションとその認知システムを理解する研究
・ 精神科リハビリテーション利用者(統合失調症、高機能自閉スペクトラム症)における認知リハビリテーション、脳波を用いた作業活動の研究
・ 身体動作を用いた他者理解研究

研究業績

1. 加藤ちえ, 大関知子, 稲富宏之: 精神的健康状態と学内資源へのアクセス大阪府立大学工学域1年生を対象とした実態調査, CAMPUS HEALTH 55(2): 50-155, 2018.
2. 稲富宏之, 山田純栄, 林良太: 認知機能リハビリテーション, ソーシャルスキルストレーニング(SST); 最新医学別冊 診断と治療のABC 136, 村井俊哉 編: 140-147, 2018.
3. Tanimukai H, Matsui T. Prevalence of cognitive impairments following chemotherapy and its relationship to depression in Japanese breast cancer survivors: an exploratory study. Int J Complement Alt Med. 11(2):145–149. 2018.
4. 谷向 仁: 抗がん剤治療後の認知機能低下(ケモブレイン)とはどういった病態ですか?; いまさら訊けない がん支持療法, 加藤明彦 編: 210-216, 2018.
5. 飛田彩也香, 山田純栄, 仙田裕樹, 品川祐貴, 雲井春香: 高機能自閉スペクトラム症の特性を有する精神科リハビリテーション利用者への対応の検討: 作業療法士へのグループインタビュー調査から, 京都府作業療法士会学術誌 3: 22-31, 2018.

研究室

教授:稲富 宏之 Hiroyuki Inadomi O.T.R., Ph.D.
TEL:075-751-3943
e-mail:inadomi.hiroyuki.5e atmark kyoto-u.ac.jp(メール送信時はatmarkを@に変えて下さい)

准教授:谷向 仁 Hitoshi Tanimukai M.D., Ph.D.
TEL:075-751-3926
e-mail:tanimuki atmark kuhp.kyoto-u.ac.jp(メール送信時はatmarkを@に変えて下さい)

講師:山田 純栄 Sumie Yamada O.T.R., Ph.D.
TEL:075-751-3968
e-mail:yamada.sumie.3v atmark kyoto-u.ac.jp(メール送信時はatmarkを@に変えて下さい)