生活機能適応学研究室

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二木 淑子 教授
Toshiko Futaki, OTR, Ph.D.

当研究室では、身体や認知に障害を有する人や地域在住の高齢者が、生産的でその人にとって意味のある充実した生活を送るための適切な能力評価や援助のあり方について探求しています。個々の対象者のニーズに関する調査や、臨床リハビリテーションおよび地域における実践の効果についての検証を行っています。また、近赤外線分光法(NIRS)等を用いた認知課題施行中の脳活動測定、新しいバーチャルリアリティ技術を用いた高次脳機能評価・訓練方法の開発にも取り組んでいます。

研究・教育について

研究を通して我々は、身体および認知面の機能低下や障害を有する人が、日常生活の中で自身にとって価値のある活動や役割を遂行可能となることを目指しています。研究の一つとして、地域在住の虚弱高齢者が安全かつ快適に生活するための能力を客観的に評価するシステムの開発を行っています。その際、対象者がこれまでに経験した文化的背景を考慮し、我が国の地域社会において作業療法サービスを効果的に提供するにはどのようにすれば良いかについて検討しています。
目標は、認知リハビリテーション分野において臨床的有用性があり、対象者の日常生活活動や社会参加能力を反映させた神経心理学的および身体的評価方法を確立することです。脳血管障害、頭部外傷による片麻痺や高次脳機能障害を呈する人、虚弱高齢者、その他あらゆる疾患を有する人を対象とした研究実践より、リハビリテーション、作業療法におけるエビデンスを構築すると共に、臨床家・研究者として我々自身の技術や知識を磨いてゆきたいと考えています。
ゼミにおいては、研究室メンバーに限らず関連分野の研究に取り組む教員や学生が参加し、多角的な議論および情報交換の場となっています。
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写真1. 実験の様子(紅茶を淹れる動作の分析)
写真2. ゼミの集合写真

研究業績

1. Umaba, C., Sewo Sampaio, P. Y., Okahashi, S., Koyama, M., Nomura, T., Futaki, T. (2013) The “meaningful occupations” and self-restrain activities due to the fear of falling among community-dwelling older adults in Japan. Health Science: Annual Reports of Human Health Sciences, Graduate School of Medicine, Kyoto University. in press.
2. 山口 典子, 大崎 聡美, 二木 淑子. (2011) 注意切替課題実施時の前頭前野領域における脳賦活に対して、年齢・課題遂行・課題特性が及ぼす影響 NIRSによる検討. 健康科学: 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻紀要. 7: 9-16.
3. 前原 果奈, 二木 淑子, 白井 はる奈. (2011) 認知的低下のある高齢者の日常生活を支援する誘導システムの研究 デモンストレーション・ビデオ使用による課題遂行状況. 作業療法. 30(2): 201-212.
4. Nomura, T, Futaki, T. (2010) Relationship between fear of falling and arm movements in the elderly women: A preliminary study. Niigata Journal of Health and Welfare. 10(1): 42-47.
5. Nomura, T, Futaki, T. (2010) Preliminary study of the relationship between fear of falling and ability to sit on the floor. Journal of Physical Education and Medicine. 11(1): 9-26.

研究室

教授:二木 淑子
助教:岡橋 さやか
TEL:075-751-3958
FAX:075-751-3958
e-mail:futaki.toshiko.2c atmark kyoto-u.ac.jp(メール送信時はatmarkを@に変えて下さい)