緩和ケア・老年看護学

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教授 田村恵子
Keiko Tamura、RN Ph.D. OCNS Professor

高齢化社会を背景にがん罹患者は年間80万人を超えていますが、急速な治療進歩と共に5年生存率も50%を超えており、長期にわたりがんと共に生活している人々が増加しています。緩和ケア・老年看護学では、こうした長期にわたりがんと共に生活している人々が抱えている身体的・精神的な症状、療養や暮らしの中での問題点、「Why me?」に代表されるスピリチュアルな苦悩を、緩和ケアの視点から軽減するための看護について研究を行っています。

研究・教育について

学部においては、慢性疾患としてのがんに対する看護の特徴、また、がんと診断されたときからの緩和ケアの知識と技術、さらには家族ケアやグリーフケアのエッセンスについて学びます。卒業論文のテーマとしては、がん看護やホスピス緩和ケアに関する看護、がん以外の疾患の患者さんへの緩和ケアの適応などを取り上げています。
大学院では、これらのテーマをより掘り下げます。我が国における人口の高齢化と長期にわたりがんと共に生活している人々の増加を背景として、がんと診断された時から必要とされる緩和ケアの技術開発やエビデンス構築、終末期に至るまで社会の一員として暮らし続けられるような包括的なケアプログラムの開発や、継続的なケア提供システムの構築を目指しています。また、将来的には、ES細胞やiPS細胞のがん治療への応用について看護の視点から積極的に関わることができるように、新たな看護技術の開発と体系化についての研究も進めていきます。加えて、超高齢化社会を見据えて、これまでがん緩和ケアの領域で培われた知識や看護技術を、老いやがん以外の疾患に活かすための研究への取り組みも行っています。

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府民公開シンポジウム「この地域でず~っとさいごまで暮らしたい」 20141127
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京都大学における Internntional Workshop on Clinical Ethics  20150320

 

研究業績

1. Morita T,Tamura K,Kusajima E,Sakai S,Kawa M,Imura C,Ichihara K,Miyashita M,Yamaguchi T,Uchitomi Y. Nurse Education Program on Meaninglessness in Terminally Ⅲ Cancer Patients: A Randomized Controlled Study of a Novel Two-Day Workshop, Journal of Palliative Medicine Vol.17:1298-1305 2015.
2. 田村恵子,林章敏,森田達也:第3章-4.スピリチュアリティとスピリチュアルケア.専門家をめざす人のための緩和医療学(日本緩和医療学会編)304-312頁 南江堂 2014年
3. 市原香織,宮下光令,福田かおり,茅根義和,清原恵美,森田達也,田村恵子,葉山有香,大西ふみ子「看取りのケアにおけるLiverpool Care Pathway日本語版の意義と導入可能性–緩和ケア病棟2施設におけるパイロットスタディ Palliative Care Research 7巻1号:149-162 2012年
4. 田村恵子「終末期医療の現場における意思決定-患者および家族とのかかわりの中で-」安藤泰至,高橋都責任編集,シリーズ生命倫理学編集委員会編『シリーズ生命倫理学 第4巻 終末期医療』42-58頁 丸善 2012年
5. Takenouchi S,Miyashita M,Tamura K,Kizawa Y,Kosugi S.Evaluation of the End-of-Life Nursing Education Consortium-Japan Faculty Development Program: Validity and Reliability of the ‘End-of-Life Nursing Education Questionnaire’ Journal of Hospice and Palliative Nursing 13(6):368-375 2011.

研究室

教授:田村恵子
連絡先:tamura.keiko.2u at mark kyoto-u.ac.jp
(メール送信時はat markを@に変えて下さい)
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