在宅医療看護学

home_care_face木下 彩栄
Ayae Kinoshita, MD, PhD, Professor btn
未曾有の高齢化社会を迎える本邦において、認知症に対する対策は医学的・社会的にも急務になってきています。私たちは認知症という病態に、医学的視点からキュアを目指してアプローチをするとともに、ケアの視点も大切にした取り組みを行っています。バックグラウンドを問わず、認知症に関心のある若い意欲的な方を歓迎しています。

研究・教育について

1)アルツハイマー病の病態解明の研究。認知症では発症初期よりシナプスの変性が見られるといわれていますが、その病態は依然として未解明です。私たちは、アルツハイマー病の原因遺伝子であるプレセニリンというタンパク質に着目し、プレセニリンによるシナプス蛋白質の制御不全がその病態に関係しているという仮説をたてて実験を進めています。さらに、孤発性アルツハイマー病の発症に関係が有ると言われている生活習慣や環境要因についても、細胞生物学的実験やモデルマウスを使った実験により、有効な介入ができないかと考えて研究を勧めています。
2)認知症の臨床研究。認知症の患者さんを在宅でケアすることは家族にとっても大きな介護負担になります。そこで、在宅ケアにおけるITを利用した双方向性ケアプランの作成や服薬支援、食事指導など、医師と看護師のグループだからこそ出来る認知症のケアの研究を遂行しています。
これらの第一線の研究に主体的に携わることにより、国際的な視野を持ち、専門的な知識を有する研究者の育成を目指しています。
図1図2

①  われわれの研究スタンス。孤発性アルツハイマー病の病態研究や臨床研究を通じて、ケアとキュアの視点から認知症患者さんと家族を支えていく研究を目標としています。
②新しい認知症ケアシステムの一例。高度先進医療病院と在宅を直接的・双方向性に結ぶ。

研究業績

1. Kubota M, Sato Y, Khookhor O, Ekberg K, Chibalin A, Wahren J:
Enhanced insulin action following subcutaneous co-administration of insulin and C-peptide in rats
Diabetes/Metabolism Research and Reviews; in press
2. Maesako M, Uemura K, Iwata A, Kubota M, Watanabe K, Uemura M, Noda Y, Asada-Utsugi M, Kihara T, Takahashi R, Shimohama S, Kinoshita A:
Continuation of exercise is necessary to inhibit high fat diet-induced Aβ deposition and memory deficit in amyloid precursor protein transgenic mice
PLoS ONE; 8(9): e72796. 2013
3. Hiyoshi-Taniguchi K, Becker CB, Kinoshita A:
Social workers can use sense of coherence to predict burnout of end-of-life care-givers (Research report from Japan)
British Journal of Social Work; May 30: 1-15. 2013
4. Noda Y, Asada M, Kubota M, Maesako M, Watanabe K, Uemura M, Kihara T, Shimohama S, Takahashi R, Kinoshita A, Uemura K:
Copper enhances APP dimerization and promotes Aβ production
Neurosci Lett; Jun 28;547:10-5. 2013
5. Kubota M, Hosoda K, Eguchi K, Furuya A, Nishijima Y, Nakao K, Kinoshita A:
Videophone-based multimodal home telecare support system for patients with diabetes
Diabetology International; Mar 4 (1): 52-59. 2013

研究室

教授:木下 彩栄
助教:鳥井 美江
URL:http://kinoshita-lab.hs.med.kyoto-u.ac.jp/
連絡先:木下 彩栄   kinoshita.ayae.6v atmark kyoto-u.ac.jp
(メール送信時はatmarkを@に変えて下さい)