脳機能総合研究センター


センター長(併任)・ 伊佐 正
Tadashi Isa, M.D., Ph.D. btn

脳研究の著しい進歩を支える基盤として、非侵襲的に脳を観察できる3テスラMRI装置やMEG装置があります。脳機能総合研究センターでは、こうした手法を活用して、脳研究と必要な技術の研究開発を進めてきました。平成27年度には、世界でも50台程しか設置されていない7テスラMRI装置(共同利用可)を導入しました。診療で使用されている静磁場強度の上限である3テスラの2倍以上の磁場強度で得られる高精細な情報が得られます。その活用を含め、臨床への応用を視野に、ヒトにおける脳の構造と機能の解明を進めています。

研究・教育について

現在の医科学は、さまざまな階層に分かれています。遺伝子から細胞、組織レベルで行われる研究は長足の進歩を遂げています。しかし、現状においてそれらの知見が必ずしも診療に直結するわけではなく、局所構造の解析に加えて、脳を全体的なシステムとして捉えることも重要な研究課題です。脳の種差は大きく、ことに大脳はヒトでもっとも発達したシステムであるため、脳科学はヒトを対象として研究することは、必要不可欠な分野です。
本センターは、ヒトを対象として非侵襲的な「外から脳を観察する」研究を行うことで、ヒト脳の機能解明とともに、さまざまな疾患における病態生理を研究し、診断と治療に役立てることを目指しています。脳科学の基礎的な研究とともに、脳疾患・病態に関係する診療各科及び学内ならびに学外の研究機関等と積極的に連携することで、大学院での教育と研究を実施しています。

最新7T-MRI画像などを活用して、基礎から臨床に広がる脳研究を実施しています。


研究業績

  1. Pas M, Nakamura K, Sawamoto N, Aso T, Fukuyama H. Stimulus-driven changes in the direction of neural priming during visual word recognition. Neuroimage. 2016 Jan 15;125:428-36.
  2. Votinov M, Aso T, Fukuyama H, Mima T. A neural mechanism of preference shifting under zero price condition. Front. Hum. Neurosci. 2016. 10:177.
  3. Ashizuka A, Mima T, Sawamoto N, Aso T, Oishi N, Sugihara G, Kawada R, Takahashi H, Murai T, Fukuyama H. Functional relevance of the precuneus in verbal politeness. Neurosci Res. 2015 Feb;91:48-56.
  4. Koganemaru S, Sawamoto N, Aso T, Sagara A, Ikkaku T, Shimada K, Kanematsu M, Takahashi R, Domen K, Fukuyama H, Mima T. Task-specific brain reorganization in motor recovery induced by a hybrid-rehabilitation combining training with brain stimulation after stroke. Neurosci Res. 2015 Mar;92:29-38.
  5. Aso T, Fukuyama H. Functional heterogeneity in the default mode network edges. Brain Connect. 2015 May;5(4):203-13.

研究室

センター長:伊佐 正(併任)
特定准教授:岡田 知久
助教:麻生 俊彦
特定助教:藤本 晃司
TEL : 075-751-3695
FAX : 075-751-3202
e-mail : admin@bpp2.kuhp.kyoto-u.ac.jp
URL : http://hbrc.kuhp.kyoto-u.ac.jp/