形成外科学

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教授 鈴木 茂彦
Shigehiko Suzuki, M.D., Ph.D. Professor btn

形成外科学は、体表面の先天的、後天的変形、欠損を修復し、機能的、形態的快復をめざしている外科学の一分野である。再建外科、顎顔面外科、微小血管外科、皮膚外科、手外科などに細分される。当教室では診断法や治療成績の向上を目指した臨床研究を行う一方、基礎研究成果の臨床への応用研究に力を注いでいる。再生医学という言葉が一般化するよりはるか以前より皮膚の再生医学研究を始めており、成果の一部はすでに臨床応用されている。その他、解剖学、創傷学、微小循環学、医用材料学などの基礎研究で臨床に役立つ研究を一貫して続けている。

研究・教育について

研究活動は臨床研究と再生医学や創傷学などの基礎研究に分かれるが、両者は密接に結びついている。再生医学については、再生医科学研究所と共同開発した人工真皮がすでに市販され世界中で治療に貢献しているが、さらに改良を目指した研究を続けている。細胞増殖因子徐放型の新規人工真皮は医師主導治験を完遂し、実用化目前になっている。線維芽細胞や角化細胞を含む培養真皮、培養皮膚などの研究も進めている。さらに、皮膚由来幹細胞やiPS細胞、弾性線維やコラーゲンなどのマトリックスの研究も行っている。皮膚以外にも脂肪、神経、骨、軟骨、血管などの再生研究にも取り組み成果が得られている。創傷学に関しては、分子生物学的手法を用いてケロイド、肥厚性瘢痕の病態発現メカニズムを明らかにし、新治療法の開発を進めている。また皮膚の虚血性壊死、虚血再灌流障害の予防に関する研究、新たな創傷治療材料開発を行っている。さらに、口唇口蓋裂の形態学研究、鼻咽腔閉鎖機能研究、手外科に関する運動生理研究、その他各種病態の診断治療研究も進めている。
教育目標は科学者と臨床家の両方の目をもち、臨床に直接役に立つ独創的研究を目指ざす医学研究者を育てることである。

図1_日本語


研究業績

  1. Saito S、 Ueda M、 Takahashi N、 Kawakatsu M、 Suzuki S. Three-dimensional ultrasonography for visualization of muscular anomalies in type VI and VII radial polydactyly. Skeletal Radiol;45:541-547 2016.
  2. Kishimoto H、 Yamada S、 Kanahashi T、 Yoneyama A、 Imai H、 Matsuda T、 Takeda T、 Kawai K、 Suzuki S. Three-dimensional imaging of palatal muscles in the human embryo and fetus: Development of levator veli palatini and clinical importance of the lesser palatine nerve. Dev Dyn;245:123-131 2016.
  3. Jinno C、 Morimoto N、 Mahara A、 Liem PH、 Sakamoto M、 Ogino S、 Kakudo N、 Inoie M、 Fujisato T、 Kusumoto K、 Suzuki S、 Yamaoka T. Inactivation of Human Nevus Tissue Using High Hydrostatic Pressure for Autologous Skin Reconstruction: A Novel Treatment for Giant Congenital Melanocytic Nevi. Tissue Eng Part C Methods;21:1178-1187 2015.
  4. Aya R、 Ishiko T、 Noda K、 Yamawaki S、 Sakamoto Y、 Tomihata K、 Katayama Y、 Yoshikawa K、 Kubota H、 Nakamura T、 Naitoh M、 Suzuki S. Regeneration of elastic fibers by three-dimensional culture on a collagen scaffold and the addition of latent TGF- binding protein 4 to improve elastic matrix deposition. Biomaterials;72:29-37 2015.
  5. Ito R、 Morimoto N、 Liem PH、 Nakamura Y、 Kawai K、 Taira T、 Tsuji W、 Toi M、 Suzuki S. Adipogenesis using human adipose tissue-derived stromal cells combined with a collagen/gelatin sponge sustaining release of basic fibroblast growth factor. J Tissue Eng Regen Med;8:1000-1008 2014

研究室

教 授:鈴木 茂彦
講 師:齊藤 晋
特定講師:坂本 道治
助 教:野田 和男・江野尻 竜樹・岸本 英明
特定病院助教:綾 梨乃・津下 到
TEL 075-751-3613
FAX 075-751-4340
e-mail: prs@kuhp.kyoto-u.ac.jp
URL: http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~keisei/