形成外科学

教授 森本 尚樹
Naoki Morimoto, M.D., Ph.D. Professor btn

京都大学形成外科は、1977年に日本の国立大学では2番目に設置された形成外科です。生まれながらの疾患や病気やけがによって失われた組織を再建し、外観や傷をきれいに治す治療を行います。外観をよくするためには外からは見えない土台も整え、機能の再建も行います。他科との共同手術も多く、マイクロサージャリーなどの高難度手術、レーザー治療、薬物治療、細胞を用いた再生医療まで最先端の技術を用いています。研究内容も発生、解剖、人工材料、細胞治療と臨床に直結した内容を行っており、臨床研究も積極的に行っています。

 

研究・教育について

形成外科では臨床に近い研究を意識して行っており、口唇口蓋裂、小耳症などの顎顔面領域の先天異常の発生に関する研究、瘢痕拘縮、ケロイドなどヒト皮膚特有の疾患の原因・治療法解明、再建にもちいる皮弁の微小循環研究、人工皮膚、培養皮膚などの皮膚再生研究や創傷治癒、脂肪組織再生研究を行っています。特に皮膚再生分野では、再生医科学研究所等の基礎系の研究室と企業と共同で新規材料の開発を行っており、基礎研究で得られた成果を実際に初めて人に使用するfirst-in-human試験を行い、実際に臨床現場に届けることを目標としています。実際に、我々が開発し、2010年に京大病院で医師主導治験を行った細胞成長因子を保持・徐放する人工真皮が2018年に新規医療機器として承認されました。現在も、新規培養皮膚、先天性巨大色素性母斑に対する皮膚再生治療など臨床現場で望まれる治療法の開発を行っています。
教育においては後期修練医の間に十分な症例を経験し、臨床での課題を抱えて大学院生となり、高いモチベーションで研究を行い、その後臨床現場に研究成果を還元することで,学術的で臨床能力の高い人材の育成を目指しています。

左:胎児期顔面骨格の定量解析(文献1)、中央:皮弁微細血流の光超音波解析(文献2)、右:高圧処理の色素性母斑への応用(文献5)

形成外科スタッフ

 

研究業績

  1. Katsube M, Yamada S, Yamaguchi Y, Takakuwa T, Yamamoto A, Imai H, Saito A, Shimizu A, Suzuki S. Critical Growth Processes for the Midfacial Morphogenesis in the Early Prenatal Period. Cleft Palate Craniofac J. 2019 Feb
  2. Tsuge I, Saito S, Sekiguchi H, Yoshikawa A, Matsumoto Y, Toi M, Suzuki S. Photoacoustic Tomography Shows the Branching Pattern of Anterolateral Thigh Perforators In Vivo. Plast Reconstr Surg. 2018 May;141(5):1288-1292.
  3. Munisso MC, Morimoto N, Notodihardjo SC, Mitsui T, Kakudo N, Kusumoto K. Collagen/Gelatin Sponges (CGSs) Provide Both Protection and Release of bFGF: An In Vitro Study. Biomed Res Int. 2019 Feb 19;2019:4016351.
  4. Le TM, Morimoto N, Mitsui T, Notodihardjo SC, Munisso MC, Kakudo N, Kusumoto K. The sustained release of basic fibroblast growth factor accelerates angiogenesis and the engraftment of the inactivated dermis by high hydrostatic
    pressure. PLoS One. 2019 Feb 21;14(2):e0208658.
  5. Sakamoto M, Morimoto N, Jinno C, Mahara A, Ogino S, Suzuki S, Kusumoto K, Yamaoka T. Melanin pigments in the melanocytic nevus regress spontaneously after inactivation by high hydrostatic pressure. PLoS One. 2017 Nov 1;12(11):e0186958.

研究室

教授:森本 尚樹
准教授:齊藤 晋
講師:坂本 道治
病院講師:野田 和男
助教:勝部 元紀・津下 到
特定病院助教:松浦 喜貴
TEL 075-751-3613
FAX 075-751-4340
e-mail: prs_info@kuhp.kyoto-u.ac.jp
URL: http://keisei.kuhp.kyoto-u.ac.jp/