形態形成機構学

kao 教授 萩原 正敏
Masatoshi Hagiwara, M.D., Ph.D. Professor btn

「RNAを標的とする創薬によって、今は治らぬ病を明日には治す!」染色体や遺伝子の異常に起因する先天性疾患に対して、遺伝子治療やiPS細胞などに期待が寄せられている。ところが、当然ながら、患者の細胞や遺伝子を人為的に置き換えることは、神ならぬ我々には非常に困難である。我々は、これまで医学・薬学が発展させてきた創薬技術を基に、低分子の化合物を新しいアイデアで用いることにより、先天性難治疾患•癌などに対する画期的創薬を目指して研究を展開している。自らが創製した低分子化合物を武器に、難治の病に苦しむ患者を治すことが、我々の夢である。

研究・教育について

我々の研究室では、全く新しい創薬スクリーニング方法を考案し、従来の薬剤では治療が困難であった疾患に対する治療薬候補物質を続々と見つけつつある。具体的には以下のテーマが進行中である。
1)発生過程における選択的スプライシング制御機構の解明
2)RNA病の分子メカニズム解明と治療薬開発
筋ジストロフィー、遺伝性自律神経失調症、加齢性黄斑変性症、ファブリ病等を標的としている
3)ケミカルバイオロジーによる難病治療法の開発
ダウン症、ハンチントン病、疼痛、ガン、ウイルス感染症等を標的としている

■大学院教育の方針
1)ポストゲノム時代の新しい研究領域にチャレンジする熱意に溢れた若人の参加を歓迎します。誰かが切り開いてくれた道を行くのでなく、新しい道を自ら切り開ける人材を育てたいと祈念しています。
2)学生・スタッフの区別無く、サイエンス好きな若人が自然に集まって自由に討論できる研究室でありたいと思っています。

形態形成

研究業績
  1. Takeuchi A, Iida K, Tsubota T, Hosokawa M, Denawa M, Brown JB, Ninomiya K, Ito M, Kimura H, Abe T, Kiyonari H, Ohno K, and Hagiwara M (2018) Loss of Sfpq causes long-gene transcriptopathy in the brain. Cell Reports. 2018 May 1;23(5):1326-1341. doi: 10.1016/j.celrep.2018.03.141.
  2. Ajiro M, Sakai H, Onogi H, Yamamoto M, Sumi E, Sawada T, Nomura T, Kabashima K, Hosoya T, and Hagiwara M (2018) CDK9 Inhibitor FIT-039 Suppresses Viral Oncogenes E6 and E7 and Has a Therapeutic Effect on HPV-Induced Neoplasia. Clin Cancer Res. 2018 Sep 15;24(18):4518-4528. doi: 10.1158/1078-0432.CCR-17-3119. Epub 2018 Apr 30.
  3. Nakano-Kobayashi A, Awaya T, Kii I, Sumida Y, Okuno, Yoshida S, Sumida T, Inoue H, Hosoya T, and Hagiwara M. (2017) Prenatal neurogenesis induction therapy normalizes brain structure and function in Down syndrome mice. Proc Natl Acad Sci USA. 114(38):10268-10273.
  4. Kii I, Sumida Y, Goto T, Sonamoto R, Okuno Y, Yoshida S, Kato-Sumida T, Koike Y, Abe M, Nonaka Y, Ikura T, Ito N, Shibuya H, Hosoya T, and Hagiwara M. (2016) Selective inhibition of the kinase DYRK1A by targeting its folding process. Nat Commun. 7:11391. doi: 10.1038/ncomms11391.
  5. Yoshida M, Kataoka N, Miyauchi K, Ohe K, Iida K, Yoshida S, Nojima T, Okuno Y, Onogi H, Usui T, Takauchi A, Hosoya T, Suzuki T, and Hagiwara M, (2015) Rectifier of aberrant mRNA splicing recovers tRNA modification in familial dysautonomia. Proc Natl Acad Sci USA. 112(9):2764-2769.

研究室

教授:萩原 正敏
准教授:武内 章英
助教:木村 亮・小林 亜希子
特定助教:豊本 雅靖・粟屋 智就
URL:http://www.anat1dadb.med.kyoto-u.ac.jp/