作業療法学専攻

作業療法学専攻の最新情報は以下のページにて公開しています。どうぞご覧下さい。
作業療法学専攻独自ホームページ(平成28年6月公開)


専攻紹介   特徴   資格について   進路

専攻紹介
<作業療法とは>ot_01
ひとの日々の生活は,身辺処理や生活管理など生活を維持する活動,職業や家事・育児・学業などの仕事に関する活動,遊びや余暇など,さまざまな活動(作業活動)によって営まれています.生活の質,健康な生活,社会参加の内容は,そうした作業活動のありように左右されます.また,病や障害はその作業活動に支障を来たし,生活に障害をもたらします.
作業療法は「適応の科学」と言われ,病や障害により日々の暮らしに支障を来している人々に対し,自律して生活に適応する能力の発達・回復・開発・維持を援助します.
<生活を科学的に捉える>
生活への適応困難は,生理機能,運動機能,認知機能,社会的機能などのいずれかの要因により,もしくは複数の要因が重なって生じます.生活に生じた問題を分析し対策をたてるためには,人の心や身体の仕組み,モノの捉え方・判断の仕方,学習・記憶の仕方,社会規範の理解・対応の仕方,行為・動作として表現する仕組みなどに関する知識が必要となります.
<作業療法の対象>
作業療法の対象には,さまざまな病や障害の方が含まれます.大きく分類すると以下のようになります.
・感覚運動機能に障害がある人(脳血管障害,脊髄損傷,関節障害,切断,手の外傷など)
・精神認知機能に障害がある人(精神障害,高次脳機能障害,自閉症スペクトラムなど)
・発達に障害がある子ども(脳性麻痺,頭部外傷後遺症,先天異常,筋ジストロフィー,自閉症スペクトラムなど)
・高齢者(脳血管障害,関節障害,認知症,パーキンソン病など)

特徴
<当専攻の教育と研究>臨床実習II (2年次,京都大学医学部附属病院にて)
健康科学の一環として「作業療法学」を確立し,より高度な専門性と豊かな人間性を備えた臨床,教育,研究に携わる人材を育成しています.
当専攻では,適応機能の改善・回復を効果的に実践するための作業活動の特性を学び,対象者個々のニーズに合わせ作業を適応・段階づける知識・技術を獲得する作業分析,評価,援助法などを体系的に学べる教育プログラムを提供します.そして,獲得した知識・技術については,臨床実習を通して最終的な確認を行います.
また,作業療法は比較的歴史の新しい領域であり,高度先進医療と相補する治療・援助技法として脚光を浴びています.その要望に応えるために,研究を遂行し絶えず精錬していく姿勢が求められます.当専攻には2007年度より大学院(医学研究科人間健康科学系専攻リハビリテーション科学コース)が開設され,京都大学医学部附属病院と連携し,高度な臨床専門職,教育・研究職を育成しています.ここでは臨床研究のみならず,近赤外線分光法,脳波,脳磁図,脳機能画像,自律神経機能測定,神経心理学的検査などの客観的指標を用いた研究にも取り組んでいます.
<カリキュラム>関節可動域計測の練習
1年次: 全学共通科目で語学力など学問的基礎力を養います.また,専門基礎科目で人体の構造・機能,さまざまな疾病や障害など,医療職としての共通の知識を学びます.また,専門科目である作業療法適応学原理や作業学で,作業療法への興味を深めます.
2年次: 専門基礎科目で医療職としての共通の知識を学びます.また,各専門科目で,作業療法士の専門性の基盤をなす各種技術を学びます.
3年次: 2年次に学んだ知識を応用・展開し,臨床実習IIIに向けて,実践的な知識・技術を身につけます.
4年次: 臨床実習IVに向けて,高度な臨床応用力を身につけます.
<臨床実習>
実習施設として,京都大学医学部附属病院をはじめ,主として関西圏の総合病院・福祉施設・保健施設の協力を得ています.
1年次: 臨床実習I
臨床現場の見学を通じて早期より作業療法の理解を深めます.
2年次: 臨床実習II
専門基礎科目・専門科目にて学習した内容を確認し,統合します.
3年次:臨床実習III
身体障害,精神障害,発達障害の3領域において行われます.協力施設において,実習期間に1名以上の患者・対象者を担当し,評価実施・作業療法プログラムの立案を行います.
4年次:臨床実習IV
3領域のうち2領域でそれぞれ9週間の実習を行います.協力施設において,患者・対象者を担当し,評価と治療実施,再評価を行います.
<卒業研究>近赤外光イメージング装置を用いた脳機能計測(卒業研究)
3年次で学んだ研究方法論の知識を基盤とし,教員の指導のもと,各自がそれぞれ独自のテーマで研究を行います.自らの力で文献を調べ研究計画を立て,それに基づいて調査・実験を行い,成果を発表するという一連の流れを通じて,将来の臨床研究者としての基盤を育みます.

資格について
当専攻を卒業,あるいは卒業見込みの者には作業療法士国家試験の受験資格が与えられます.この試験に合格することで,作業療法士免許を取得することができます.

進路
<作業療法士の活躍の場>
作業療法士は医療,保健,福祉,教育・研究など,さまざまな分野で活躍しています.
医療:総合病院や大学病院,リハビリテーションセンターなど
保健:保健センター,介護老人保健施設など
福祉:児童発達支援センター,精神障害者福祉施設など
教育・研究:作業療法士養成機関(大学・専門学校等).
作業療法は,身体障害(老年期障害を含む),精神障害,発達障害の各専門領域に分かれています.このうち,就職先の割合としては,身体障害領域が多くなっています。

(2013年4月公開,2016年6月一部修正)