MD研究者育成プログラム

近年医学部出身の基礎医学研究者数が著しく減少してきており、我が国の基礎医学研究の将来が危ぶまれている。
このことを重く受け止め、東京大学、大阪大学、名古屋大学、京都大学の4大学が連携し、長期的視点で基礎医学研究者の育成プログラムを開発し、医学分野における教育体制の強化と研究の活性化を図る。

取り組み内容の概要


本事業は連携大学がこれまで実施してきた教育方法を土台に、5年計画で、研究医育成のために大学間で共通した教育改革に取組み、大学間共同で開発する育成プログラムと各々の大学の特色を活かした独自の育成プログラムを開発し、その成果を全国の大学に還元しようとするものである。

そのために、
  1. 連携大学間で共同で行う取組
  2. 各大学独自の取組
  3. 各大学が近隣大学とコンソーシアムを形成し行う取組
の三つの方法で、研究会、学生交流、講師の相互派遣、特別講義などを実施し、相互に補完し合い、正規授業との兼ね合いを踏まえた上で実践的な育成プログラムを開発する。

実施体制

【 事業実施主体 】 東京大学医学部
【 事業実施主体 】 京都大学、大阪大学、名古屋大学の医学部
1. 東京大学は、大学間の連携・調整を図り、事業の統括し、連携大学間で定期的に行う運営委員会を主催する。
2.各大学は本事業推進の中心となる担当教員を定め、実施する諸事業の効率化を図る。
3.各大学は、以下の近隣大学・研究施設とコンソーシアムを組織し協力体制を整備する。
  • 東京大学 : 群馬大学、千葉大学、山梨大学
  • 京都大学 : 福井大学、滋賀医科大学、理化学研究所
  • 大阪大学 : 大阪市立大学、岡山大学、徳島大学
  • 名古屋大学:総合研究大学院大学、愛知医科大学
4.開発したプログラムは、各大学のHPや全国医学部長会議、関連ワークショップ等で広く情報提供する。

平成23年度に実施する事業内容

1. 連携大学間でこれまでの育成プログラム上の成功例、問題点等を検証し、共同育成プログラム試作に向けての方策等を検討する。
2. 各大学は、MD研究者育成プログラムを実施し、他大学にそれらのプログラムの内容を説明する機会を設け、大学毎のユニークな取り組みについて、成功例の共有化を図る。
3. コンソーシアム大学との間でリトリート等を開催し、教員の問題意識の共有化、学生の交流を行い、学生が他大学での研究実習を行うための準備を整える。
4. 事業担当4大学の交流集会を開催する。
各大学から10名程度の学生を集め、ラボ見学や若手研究者(MD-PhD学生、大学院生、若手助教)との交流、口頭発表およびポスター発表を行う。
また、ノーベル賞クラスおよび新進気鋭の研究者を海外より招聘して講演会を開催し、その後懇談の場を設ける。次年度からは、これを各大学輪番で実施する

具体的なプログラムの内容(京都大学)

1-2回生
1. 基礎医学生物学 : 7~8人の少人数での英語医学生物学テキストの輪読と討議。
2. ラボローテーション : 希望教室での実験参加。
3. ラボローテーション学生をグループ化し、学習会を開催。
3-4回生
1. 希望学生を研究室配属し、専門分野について検討を重ねる。
2. 4回生の夏期3ケ月を使い、本学、学外、海外の病院、大学、研究所で研修を受けるマイコースプログラムを行う。学生が自分自身で研修プログラムを企画する。
3. MD-PhDコースへの進学の可能性を探るため、研究テーマ、研究室の検討を行う。
5-6回生
1. 臨床医学の内容と実態を知り、医学研究分野選定を考える。
2. 大学院進学者の選定と指導。
担当教員
大学院教育コース 陣上 久人 ( jingami@mfour.med.kyoto-u.ac.jp )

基礎医学研究者育成プログラム(京都大学)基礎医学研究者育成プログラムコンソーシアム大学を加えた取り組み(平成23年度)fig4


第1回東大京大学生研究者交流会

2011年3月11-12日 ( 於: 京都大学大学院医学研究科・医学部 )
参加学生: 東京大学15名、京都大学9名
◆ 3月11日 : 午後
※小グループにわかれ研究室訪問
  • 神経生物学(大森先生)
  • 遺伝薬理学(武藤先生)
  • 免疫細胞生物学(湊先生)
  • 微生物感染症学(光山先生)
  • 形態形成機構学(萩原先生)
  • 機能微細形態学(斎藤先生)
  • 高次脳形態学(金子先生)
  • 統計遺伝学(山田先生)
※19:30-21:30 懇親会 ( 於:百万遍 ももじろう )
◆ 3月12日 : 9:00-12:10、13:00-16:20
京都大学3回生 藤井庸祐
「統計解析ソフト『R』を用いたMedicoinformatics」
東京大学3年生 亀井亮佑
「腫瘍血管モデルの構築とペリサイトの機能解明から探る、難治がん治療の道」
東東京大学3年生 岸野文昭
“Optogenetics”
京都大学3回生 藤田真梨
「ニワトリBリンパ細胞株DT40を用いたDNA修復機構の解析」
・・・
以下省略
第1回東大京大学生研究者交流会photo2