大日本住友製薬・小野薬品工業・田辺三菱製薬・杏林製薬 の支援による イノベーティブな創薬人材養成のための京都大学医学研究科寄附講座 “創薬医学講座”の設立について

大日本住友製薬・小野薬品工業・田辺三菱製薬・杏林製薬 の支援による
イノベーティブな創薬人材養成のための京都大学医学研究科寄附講座
“創薬医学講座”の設立について

国立大学法人京都大学大学院医学研究科は、平成28年4月、大日本住友製薬株式会社・小野薬品工業株式会社・田辺三菱製薬株式会社・杏林製薬株式会社(賛同順)の4社の支援を受け、ポストゲノム時代の我が国の創薬を産学両方で担う人材の養成を目的とし寄附講座「創薬医学講座」を設立しました。(平成32年3月まで。期間終了後は3年ごとに延長を協議)

設立の背景と趣旨
21世紀初頭のヒトゲノム配列の決定以来のオミックスの進展、様々な遺伝子・ゲノム操作法の創出、イメージング技術の革新、ビッグデータの集積など、近年の医学の進歩はめざましく、いまや、基礎医学、臨床医学が渾然一体となって、医学の本来の目的である病気・病態の解明が行なわれています。この進歩は、本来必然的に、医学の究極の目的である新規治療法による病気の克服、とくに新規医薬品の創出、に結びつくべきものですが、ここでの進展は遅れています。独創的新規医薬品の創出は、医学の知を創造する大学医学部と最先端の製薬技術を有する製薬企業との密接な連携によってのみ達成されるものです。京都大学医学研究科では、早くから、この点に着目してメディカルイノベーションセンターを設立し、創薬のための大型産学連携プロジェクトを次々と展開してきました。この展開を、単なる一過性の現象に止めず、将来にわたって発展させるためには、ここでの経験からポストゲノム時代の創薬手法を抽出するとともに、最新の医学と創薬技術に通暁してアカデミアと製薬企業の双方で今後の創薬を担う人材を養成することが必要です。創薬医学講座は、この目的を達成することを使命としています。医学研究科の中で、医学の系統的教育を行う、産学連携での創薬人材育成は、我が国で初めての試みです。

活動内容
創薬医学講座では、上記の大型産学連携創薬プロジェクトに従事している教員がその活動と経験より医学の進歩に密着した創薬手法の抽出を図るとともに、支援企業と連携して将来創薬の現場でこれらの手法を駆使して働く人材を養成します。
研究は、ヒトでの情報をいかに実験系におとし込むか、また、モデル動物での所見のヒトでの有用性を前臨床段階でいかに検証するか、という双方向性の創薬手法の探求を中心とします。
また、教育は、① 基礎医学知識の系統的な理解と実験手技の修得、② 最新創薬に必要な医学関連領域のリテラシー修得、③ ヒトの各疾患を対象とした病理・病態から医薬品開発までの演習、④ iPS創薬を含む製薬技術から始まり、バイオバンク、ビッグデータ、バイオマーカー、治験、知財、薬事行政、ビジネスモデルまでに至る創薬基盤教育、の4つのレイヤーで行います。(図参照)
対象は、製薬会社で創薬の中心を担う医学部以外の学部出身者、既に製薬会社で創薬の経験を積んでいる研究者、医師・医学部出身者、などとし、医学部以外の学部出身者は、修士課程から小グループでの講義・実習を通して解剖学・生理学・病理学を中心とする基礎医学の系統的理解から始めます。また、製薬会社研究者、医師・医学部卒業生は、これまでの経験から今後必要と思われるレイヤーからの教育を受けます。さらに、メディカルイノベーションセンターでの産学連携プロジェクトやその他の産学共同研究プロジェクトでの創薬研究に参加して実践を行います。カリキュラムの特徴は次の通りです。なお、講座運営にあたっては、協力製薬企業との協議会を設け、企業などが求める人材像を反映させながら、キャリア教育を行います。

1 医学と創薬の4つのレイヤーからなる融合カリキュラム
4つのレイヤー(図参照)を段階的に修得していくことにより、医学のみならず、創薬の様々な過程に必要な知識を身につけ、創薬の様々な過程に対応できる人材を育てます。
・医科学専攻(修士課程)の2年で、この4つのレイヤーを修得していき、修士論文を作成します。続く博士後期課程の3年で、それぞれのキャリアパスに沿った領域分野にて研究を行い、博士論文を作成します。
・医学専攻(博士課程)の4年では、それぞれの経歴、キャリアパスに合わせて4つのレイヤーの中の必要な部分を修得し、さらにそれぞれの領域分野にて研究を行い、博士論文を作成します。なお、医学専攻(博士課程)には、社会人特別選抜が設けられています。それぞれの学生のキャリアパスに合わせてカリキュラムを組み、このレイヤーの中の必要となる部分を修得できるような柔軟な単位認定制度を採用します。

2 ハンズオンの実習・演習を重視した実用的なカリキュラム
講義だけでなく、実習、演習、ディベート形式を使用したアクティブラーニングを重視し、創薬の様々な場面で役立つ人材を育てます。

3 グローバル化へ対応したカリキュラム
医学研究科と連携し、外国人教員、クロスアポイントメント教員を採用し、外国人講師の招聘を行います。実際の治療法、創薬の有効性、事業性、などのテーマを取り入れ、英語によるディベート能力を養います。

創薬医学図1※画像をクリックすると拡大します

平成29年4月1日 入学生募集
大学院説明会:平成28年5月21日(土)にて募集要項配布開始
出願受付:医科学専攻(修士課程):平成28年7月12日(火)~14日(木)
医学専攻(博士課程)は9月頃、医科学専攻(博士後期課程)は1月頃 (予定)

詳細については必ず募集要項をご確認ください(http://www.med.kyoto-u.ac.jp/apply/entrance_examination/

*協力製薬企業を随時募集中です ご連絡お待ちしております!(contact@ddm.med.kyoto-u.ac.jp

【創薬医学講座のホームページを公開しました】: http://www.mic.med.kyoto-u.ac.jp/dddm/