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長田重一教授は昭和47年東京大学理学部を卒業、昭和52年同大学院理学系研究科博士課程を終え、チューリッヒ大学・分子生物学研究所・研究員、東京大学・医科学研究所・助手を経て、昭和62年大阪バイオサイエンス研究所・第一研究部・部長に採用された。平成7年大阪大学医学部遺伝学教室(のちの大学院医学系研究科遺伝学教室)教授に就任し、平成14年より同大学院生命機能研究科時空生物学講座教授も併任しました。平成19年、京都大学へ移り、同大学院医学研究科医化学教室の教授に就任しています。 長田教授は、分子生物学の研究を展開し、細胞死に関して画期的な成果を上げました。なかでも、動物の発生や新陳代謝の際におこるアポトーシスと呼ばれる細胞死を引き起こすサイトカインとその受容体を同定しました。ついで、この細胞死の過程には、特殊な蛋白質分解酵素やDNA分解酵素が関与していること、死滅した細胞を速やかに体内から除去、分解するシステムが存在することを発見しました。また、アポトーシスシステムが動かなくなると自己免疫疾患など種々の病気を引き起こすことも見いだしています。以上、長田教授の業績は、細胞死の原理、生理作用を解明したものであり、理学、特に生命科学の発展に大きく貢献するものです。 これら一連の研究に対して、同教授にはこれまでに恩賜賞・学士院賞、ドイツのEmil von Boehring Prize, Robert Koch Prize、フランスのPrix Lacassagneほか多数の賞が授与され、平成13年には文化功労者に選ばれました。今回の日本学士院会員への選出は、これまでの同教授の一連の業績が評価されたものです。 |